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バリアフリー2006
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2代目研修室長 伊東 寛さん

「学ぶための介護」から「自分が受けたい介護」へ
愛媛県在宅介護研修センター



>>今月の特集

『フットケアを見学しよう!』



通所介護こうの さん
(松山市河野別府)


デイサービスセンター
ハッピー愛媛
 さん
(松山市中央)


デイサービスセンター
和光苑
 さん
(松山市井門町)



※施設名をクリックすると、
 特集ページに移動します。



体の健康は、まず足の健康から。
フットケアに取り組んでいる介護施設が増えてきています。
また、今後、取り組んでいく予定のご施設も多いのではないかと思います。
今回は、フットケアに真剣に取り組んでおられる介護施設にお邪魔して、
フットケアを見学させていただきました。
フットケアとはどのようなものなのか? どのような「思い」で行っているのか?
3つの介護施設の、フットケアへの取り組みをご紹介させていただきます。
 
 
 
 
 
■ 通所介護 こうの さん

 

⇒ 施設紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=125


〒799-2436
愛媛県松山市河野別府179番地1
電話番号 089-993-2900
FAX番号 089-993-2911
定員数 15人
 



 
1. 足浴

40℃ほどのお湯をタライに張ります。
入浴剤により、香りと色をつけます。
タライには、色とりどりのビー玉を入れます。
足の裏の刺激にもなりますし、見た目にもきれいになります。
5分ほど両足を入れ、足浴を行います。

 



 
2. 爪のチェック

足浴が終わったら、タオルで水分をよく拭き取り、足の消毒を行います。
カルテを確認しながら、爪のチェックを行います。

 





 
3.爪の手入れ

器具を使って、爪の角質や、爪の間の汚れを取っていきます。
角質は、水虫や細菌などの温床になりやすい場所です。
足の指を1本、1本、丁寧にケアしていきます。
爪が伸びている場合は、ニッパーを使って、切っていきます。
最後に、ヤスリ(ネイルファイル)を使って、爪を整えます。
必要に応じて、医療機関の受診を勧めます。

 







 
4.マッサージ

オイルを足全体に塗りこみます。

まずは足くびを回します。

足の指を1本ずつ回していき、その後、爪の周辺のツボを
マッサージしていきます。

足の甲の、指と指の間の溝を、1本ずつ広げるようにマッサージします。
 





 
くるぶしの周りをマッサージします。

足の裏を、土踏まずを中心に、上部はさすり上げ、
下部は押し下げるようにマッサージします。

ふくらはぎを、両端をこするよう、
足首から膝に向かってにマッサージします。

最後に、かかとの角質を取ります。

以上のマッサージを片足ずつ行います。

 



 
5.ラッピング

両足にラップをかけて5分ほど待ちます。
発汗を促し、新陳代謝を良くします。

 





 
6.保湿

ラッピングが終わったら、汗をふき取ります。
クリームで保湿しながら、マッサージをします。

 

 
7.カルテ記載

足の状態について、カルテに記載をします。
個人別に記録をつけていくことで、足の状態の推移や、
フットケアの効果を確認することができます。

 

 
青木 真太 さんのお話

通所介護こうのでは、もともと足浴などを行っていましたが、
聖カタリナ大学 社会福祉学部の秋山 昌江 先生の
ご指導を受けて、本格的にフットケアに取り組み始めました。

フットケアでは、利用者さん一人一人の、足の爪の状態をチェックし、
変化を見ていくことが大切です。
角質を削ったり、爪を切ったりしてケアすることで、利用者さんも、
そして、スタッフにも、足に対する『意識』が生まれてきます。

普段、人前に足を出すということはあまりありません。
最初は、足を出すことを躊躇われる方もおられます。
しかし、こういう機会に足を出していただくことで、
気分も開放されるというメリットがあります。
フットケアを行うことで、楽になったり、気分がよくなったり、
すっきりしたりと、精神的にもストレスが軽減されます。

フットケアを行っていて感じることは、
『元気な方は、足も健康』 ということです。
逆に言えば、足を健康に保てば、
元気になっていくということかもしれません。

フットケアで足に刺激を与えていると、爪に変化が現れてきます。
月に2回ほど続けていくことで、数ヶ月で、変化がわかってきます。
フットケアは、続けることが大切です。
今後は、秋山先生のご指導を受けながら、スタッフに広げていき、
利用者さん全員にフットケアを行える体制を作っていきたいと思います。




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■ デイサービスセンター ハッピー愛媛 さん

 

⇒ 施設紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=174


〒791-8015
愛媛県松山市中央1丁目1020番地1
電話番号 089-911-0002
FAX番号 089-911-0003
定員数 45人
 

 
リフレクソロジーとは?

「身体の反射療法」という意味で、フットケアのひとつです。
(リフレックスは反射という意味です。)
足の甲や裏をマッサージすることで、「自然治癒力」を回復させ、
内臓器官の活性化や血液循環をよくして、病気を予防し、
健康な体づくりを目指すものです。

よく、足つぼマッサージと勘違いされることがありますが、
足つぼは「点」の刺激です。
リフレクソロジーは、反射区という「面」を刺激することにより、
各臓器、各器官を活性化して、自然治癒力を高めます。
足つぼマッサージは、台湾式で痛みを良しとしますが、
リフレクソロジーは西洋式で、リラックスを大切にします。

 



 
1.入浴していただき、心身ともにリラックス

リフレクソロジーには、リラックスな状態になることが大切です。
入浴後に、リフレクソロジーを行うことにより、より効果が高まります。


2.リラックスできる状況

リクライニングソファに座っていただき、照明を落とし、
静かな音楽をかけ、優しい香りを焚きます。
施術者は、爪を鑢で削って準備をします。
爪の手入れを怠ると、皮膚を傷つけたり、感染のもとになったりします。
また、なにより、利用者さんに不快な思いをさせてしまいます。

 









 
3.パウダーを使ってマッサージ

パウダーを使って、肌の滑りを良くしてマッサージを行います。
リフレクソロジーの基本は、右足から。
腸の流れは、右回りとなっています。
体の自然な流れに沿って、右足から、左足へと行っていきます。
足の裏には、様々な器官の反射区があります。
反射区に刺激を与えていき、血液の流れを良くしていきます。
リフレクソロジーを行っていると、血流やリンパの流れが改善され、
足が温まってきたり、顔が火照ってきたり、
腸の蠕動が促進されたりします。
ご要望や必要に応じて、ローションやオイルを使うこともあります。


4.マッサージとの違い

面を刺激しますので、マッサージのように指先を強く押すというよりは、
体重をかけて刺激していくというイメージです。
「もっと強く刺激してほしい」という方もおられますが、
この刺激がリラクゼーションとなり、だんだん気持ちよくなってきます。
リラックスすることにより、日頃の緊張やストレスを
解消することができます。
リフレクソロジーを受けられる方の、ほぼ100%の方が
眠ってしまわれます。
眠ることは、様々な緊張から開放されるということですので、
どんどん、眠っていただければと思います。

 



 
5.腕や方のマッサージ

ご要望に応じて、リフレクソロジーの後に、
腕や方のマッサージを行います。
「整体」としてのマッサージを行うことにより、体のバランスを整え、
上半身もリラックスしていただきます。

 

 
金山 英雄 さんのお話

リフレクソロジーは、アメリカが発祥の地で、
100年くらいの歴史がある学問です。
自然療法、代替療法の考え方が進んでいる欧米では、
病院の中に「リフレクソロジー科」という診療科もあるほどです。
妊婦さんや、うつ病の方、認知症の方などに、
効果があるとされています。
また、自然治癒力を高めることにより、血圧を抑えたり、
尿の出を良くしたり、むくみを改善したりという
効果があるとされています。
日本では、リフレクソロジーといえば、「エステ」のイメージを
抱かれてしまうのですが、自然療法の一つの方法だということを
ご理解いただければと思います。

デイサービスセンター ハッピー愛媛では、このリフレクソロジーを
取り入れています。
毎日、10人弱の方が、施術を受けておられます。
リフレクソロジーでは、まず、リラックスすることが大切です。
そのためには、施術者自身もリラックスしている必要があります。
照明、音楽、香り、リラックスできる環境を整え、
体を使って自然な圧力で反射区を刺激しています。
気持ちよく、体に良いことであれば、楽しく続けていくことができます。
デイサービス利用者の方は、低料金での利用が可能です。
ぜひ、リフレクソロジーで、体の内側から健康になっていただければと
思います。




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■ デイサービスセンター 和光苑 さん

 

⇒ 施設紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=109


〒791-1114
愛媛県松山市井門町1099番地
電話番号 089-969-0001
FAX番号 089-969-0008
定員数 50人
 



 
1.フットバスによる足浴

温度は38〜40℃。ご本人の気持ちの良い温度に調整します。
両足をフットバスに入れて、5〜10分程、足浴します。
ジェットバスによるマッサージ効果もあり、とても気持ちの良い時間です。
足浴が終わったら、しっかりと水分を拭き取ります。

 







 
2.ローションを使ってマッサージ

右足 ⇒ 右ふくらはぎ ⇒ 左足 ⇒ 左ふくら
の順番で、ローションを使って、マッサージを行います。
足の指、土踏まず、かかと、ふくらはぎを特に重点的に行います。
足の血流を促し、また、筋肉に刺激を与えます。
このときに、足の状態の観察を行います。
巻き爪の方がおられたら、必要に応じて、ニッパーで爪切りを行います。
足の傷や、水虫など、足の状態によっては、病院受診を勧めます。

 

 
3.タオルを使って、ローションを
 ふき取りながらマッサージ


ローションをふき取りながら、足を乾燥させていきます。
指の間に水分が残らないよう、しっかりとふき取ります。

 

 
渡部 隆介 さんのお話

普段、あまりお風呂に入られない方でも、
フットケアなら行ってくださる方が多くおられます。
気持ちよさや、楽になったという感動があり、とても満足度が高いです。
フットケアで気持ちよさを知っていただき、そして、体の清拭、
全身の清拭、お風呂へと導くことができればと考えています。

体の健康の基本は、足の健康にあるともいえます。
お年寄りの皆さんの足への関心はあまり高くありません。
そのため、どうしてもチェックを怠ってしまい、
ケガや水虫などになってしまうこともあります。
それが理由で、立って歩くことができなくなることもあります。

フットケアにより、いち早く、足の異常を見つけ、
継続してケアすることは大切です。
また、皮膚科などの医療機関の受診を促したり、
ご家族と連携してフォローしたりできますので、
継続的なフットケアは必要です。

また、フットケアの良い点としましては、利用者さんと1対1で、
ゆっくりと向き合える時間があることです。
雑談をしたり、悩み事を聞いたり、フットケアをしながら、
メンタルケアも行えることがメリットです。
利用者さんも、フットケアの時間は、スタッフを独占することができます。
ゆったりとした気持ちの良い時間を過ごしていただければと思います。

フットケアの問題点としては、やはり継続性にあります。
週に1〜2回ではなく、週3〜4回という体制を作る必要があります。
『フットケア』を目指しても、『足浴』で止まってしまうことが
多い場合があります。

利用者の皆さんからは、よく眠れるようになった、
足がぽかぽかになった、と好評ですが、それが、
『歩行の改善』につながらなければ、フットケアといはいえません。

今後は、週に3〜4回のフットケアが行える体制作りや、
医療機関との連携、ご家族との連携を深めながら、
トータルサポートしていける体制作りを行っていく必要があります。
フットケアを行うことで、ずっと、自分の足で歩くことができるよう、
お手伝いをしていきたいと思います。


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 参考ホームページ
  
  日本フットケア学会
  http://footcare.main.jp/
  
  日本フットケア協会
  http://nfa1997.com/index.htm
  
  日本ヒーリングリラクゼーション協会(JHRS)
  http://www.healing-relax.org/
  
  日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)
  http://www.jrec-jp.com/index.html

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