くつろぎの庭は、定員10名の地域密着型通所介護施設です。
広々とした庭があり、緑を見て、風を感じ、太陽の光を浴びながら過ごしていただくことができる施設で、大きな施設にない個別性を重視しています。
庭仕事が好きな方とは外で作業したり、買い物をしたい人とは、となりの商店に買い物に行ったり、手仕事の好きな人には塗り絵や貼り絵や壁飾り作りなどをしてもらったり、お一人お一人の希望や思いを大切にしながら、『元気で』『笑顔で』『長生きしよう』を合い言葉に、楽しく活動しています。

利用者様は、おひとりおひとり、生きてこられた環境も違い、やりたいことも違います。
本人がやりたいと思うことをお手伝いしながら、また、やりたい事を見つけ出せるように関わり、家族のように仲良く楽しい空間で、のんびりと過ごしていただけるデイサービスとなるよう、取り組んでいます。

宇和島市伊吹町の住宅地にあり、築100年の民家を活用しています。
昔ながらの古民家で、我が家でくつろいでいるような時間を過ごすことができます。
草木が多く緑に囲まれた庭では、太陽の下で草花とふれあい、のんびりした時間を楽しむことができます。春や秋の気候の良い時期には、毎日のように庭に出て、花や緑を見て過ごしています。
お散歩では庭の中だけでなく、施設周辺のお散歩もしています。ご近所にも庭を綺麗にしている方が多く、散歩しながら花を見せてもらったり、隣の商店で買い物したりしています。
須賀川や八幡神社、伊吹公園などに歩いて10分程で行くことができ、足の丈夫な方には散歩コースになっています。

民家の部屋ですので、裸足や靴下でリラックスして過ごしていただけます。
日頃は畳の、ソファーのある部屋で過ごし、テーブル席のあるリビングは、主にお食事や机を使った作業や、朝のラジオ体操をするときに使用しています。
ベッドとリクライニングソファー、マッサージチェアのある部屋では、最大で7名の方に横になっていただけます。高齢になると疲れる事も多くなります。毎朝横になる方や、昼食後に横になる方も多く、無理せず休む事で、運動にも意欲的に取り組め、体調も安定させることができています。

お食事は、クックデリさんと提携しています。ご飯と汁物は施設で調理し、おかずは温めて提供しています。
おいしいと評判で、以前は作る人によって味にムラがありましたが、安定しておいしいご飯を提供できています。
何より作る手間が短くなったことにより、お弁当を持っての外出が容易になりました。春には毎年、利用者さんにおにぎり作りを手伝ってもらい、お弁当を詰めて花見に出かけています。

午前中に皆でお出かけができるように、入浴は午後からとなっています。
ゆったりとしたユニットバスで、スタッフによる見守り・介助で、お1人ずつ入っていただけます。
脱衣場をカーテンで3つに仕切り、プライバシーを確保することと、できるだけゆったり入る時間を作ることを両立できるよう工夫しています。

くつろぎの庭の一日は、朝の健康チェックで始まり、一人ずつ順番に専用の機械で足湯を行っています。足湯は創業当初より毎日行っており、冬は特に「気持ちがいい」と好評です。足湯の機械は1人が使うたびに洗い、お湯も入れ替え、衛生面も徹底しています。その後、ラジオ体操と集団機能訓練をして準備運動をし、体を使ったレクリエーションや散歩などを行っています。
午後からは、一人一人に合わせた活動を、入浴を順番に実施しながら行っています。計算ドリルや漢字ドリル。平行棒を使った運動や、足の悪い人は、職員が手を引いての室内歩行など、一人一人の状態に合わせて、できる範囲で活動してもらっています。
その他にも、庭の草花を花瓶に飾ったり、庭にできる柿やビワ、ユスラウメやフキを取って食べたり。おやつづくりをしたり。笑顔になれる活動を利用者さんが一緒に参加できるよう努力しています。
気候の良い時期には、丸山公園の桜やつつじ鑑賞。中山池自然公園のポピーやコスモス鑑賞、三間町のチューリップ街道や、九島のバラ園。道の駅でのお買い物など、一番良い時期に行けるように外出行事を企画し、皆さんでお出かけをしています。
寒い冬用に、ホットパック（湯たんぽ）も人数分用意しており、肩こりがあり、希望する人には、それを利用して肩と背中を温めてもらい、少しでも体が楽になるように取り組んでいます。