2015.05.01今月のメディカサイト特集
『個別デイサービスの新しいカタチ!「趣味の会」にお邪魔しました♪』
ある人はスポーツ好きで手芸が苦手、ある人は読書好きでおしゃべりは苦手etc…
人はそれぞれ違った好みを持っています。
自分の好きなことだけに集中できる時間があったら…とってもステキですよね!
西条市にある「デイサービスいしづちの湯」では、4年前から選択制の「趣味の会」を実施しています。
好みの会へ入って、自分の好きなことを思う存分行うという、学校で言うとクラブ活動のような会。
一体どんな雰囲気で活動されているのでしょうか?
1. 趣味の会誕生のきっかけは?
実は、利用者さんからのクレームから始まったんです。
カラオケの時間、カラオケが苦手な人から「歌を聞くのが嫌」という意見があって。
逆に、歌うのが好きな人は「なんで聞いてくれないんだ」と怒ってらっしゃった。
それぞれ好きなことが違うなら、押しつけではなく、意欲を持って好きなことをやってほしい…
そんな想いから誕生しました。
2. どのような会がある?
歌が好きな方がカラオケを楽しむ「うぐいすクラブ」、物づくりが好きな人が集まる「わくわくクラブ」、計算をしたり手紙を書いたりする会「脳みそ きらりんクラブ」の3つです。
3. どのぐらいのペースで実施しているの?
イベントなど特別なことがない限り、毎日13時30分から14時45分まで行っています。
4. 活動発表の場は?
「うぐいすクラブ」は毎月1回カラオケ大会が。
「わくわくクラブ」はつくったものを棚に展示し、毎年秋に開催される「いきいきの湯いきがい展」への出品、「脳みそ きらりんクラブ」は毎月1回ゲーム大会を行っています。
目標があると、活動にもハリが出ますね。
5. どんなシステム?
手前から1列ごとに「うぐいすクラブ」、「わくわくクラブ」、「脳みそ きらりんクラブ」に分かれています。枠にはまらず、それぞれのクラブを行き来してもOK!逆に何もせず、ぼーっと過ごしてもOK!参加の強制はしません。
それぞれのクラブごとに分かれた大きな棚があり、そのなかにそれぞれ活動のために必要な道具が入っています。棚から自分のものを選ぶこと、取り出すためにしゃがんだり、伸びたりすること…すべてがリハビリにつながります。
棚には、一人ひとり名前が書かれた「玉手箱」とよばれるクリアファイルが。なかには、前回のクラブで途中までつくりかけていたものなどが入っています。認知症の方など、記憶の呼び覚ましにも役立っています。
今月の作品はコレ!作品づくりの道具が棚のなかに入っているので、自分で取ります。
色のバリエーションもそろっているので、好きなものを選びます。
それぞれ「玉手箱」を取り出し、前回の続きをします。貼り絵、塗り絵、手芸…自分の好きなことにチャレンジ。
作品ができたらお互いに見せっこ。手先の器用な方は、ときどき先生になってみんなに作り方をレクチャーすることも。
あとは、ひとりずつ思う存分歌います。
じっくり聴き入ったり、合いの手を入れたり…待っている間もみなさん歌に夢中。
ほかのクラブから鼻歌が聞こえてくることも。
最初は恥ずかしがっていた、男性の利用者さんもこの通り!
なんとお年は96歳。月に1回のカラオケ大会のために練習です。
一人ひとりが集中し、もくもく活動している脳みそ きらりんクラブ。
パズルや計算など、みなさんそれぞれの課題に夢中です。
塗り絵ひとつにおいても、カレンダーの曜日に色をつけるなど、ちょっぴり頭を使うものばかり。
なかには、同じパズルをふたりで協力してチャレンジしている方たちも…。
「簡単に見えてなかなか難しいんよ!」とのこと。
みんなでおしゃべりしながら手を動かす「わくわくクラブ」、大会に向けて真剣に歌い、人の歌を聴く「うぐいすクラブ」、自分の世界に入ってひたすら集中する「脳みそ きらりんクラブ」。
それぞれのクラブは、まったく違う雰囲気。
でも、参加しているみなさんは全員いきいきしていました。
「自分の好きなことに集中すること」、それはお年寄りにとって一番のリハビリになるのかもしれませんね。
デイサービスいしづちの湯
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