| | 管理者からのひとこと
「その人らしく」とよく言われていますが、言葉が先走りするのではなく、「真に」その人らしくなるよう、サポートすることが大切です。
お年寄りと、サポートする私たちは、生まれた時代も、生き方も違います。
本当の意味での、1人1人にあったケアが大切です。
ケアというのは、利用者だけをケアしてもいけません。
利用者だけでなく、ご家族もケアしていかなければなりません。
ご家族をケアするためには、親戚であったり、お嫁さんであったり、そして「地域」であったり。
それこそが地域密着型のケアです。
これからは、介護する人、地域、そして行政が力を合わせて「地域力」をつけていかなければなりません。
そのためには地域ボランティア活動が大切になってきます。
住み慣れた地域で、継続した環境でケアしていると、本当に生き生きとした表情になってきます。
「あんき」では、いろいろな体験をしていただくことを大切にしています。
心の豊かさがとても大切だと考えています。
ご施設を選ぶ際には、見栄えだけでなく、お年寄りの生活や表情を見てほしいと思います。
昨年秋、「託老所」あんき通所介護事業所は、新築移転をしました。
前あんきは、築100年の古民家。
特別養護老人ホーム時代の経験から、お年寄りの皆様には、住み慣れた古い小さな家の方が良いと思っていました。
確かに皆様には喜んでいただきましたが、新築移転をしてきれくなったことで、ご家族にも喜んでいただくことができるようになりました。
新しい環境に馴染んでいただけるかどうか不安でしたが、年齢を重ねてこられた方は、ちょっとやそっとじゃ動じません。
皆さん、それぞれの居場所をすぐに作って落ち着かれてしまいました。
やはり皆さん、適応力が違いますね。
80年も90年も100年も生きてこられたということは、「本物」として生きてこられたということ。
そういう方々には、「本物」の落ち着いた空間を提供したいと考えています。
我々スタッフが落ち着くことができない空間では、お年寄りの方も落ち着けるはずもありません。
そういう想いが随所に散りばめられた、新しい託老所「あんき」通所介護事業所に、ぜひ、皆さん、遊びに来てくださいね。 |
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| | 施設の外観
閑静な住宅街や田園が広がる中、宮大工が建てた日本家屋があります。
入り口では、布袋様がお迎えをして、皆さんに幸せを配っています。
玄関はスロープもありますが、あえて段差をつけています。
足の不自由な方でも上がることができる、17cmの段差となっています。
庭も広々としており、おちついた空間です。 |
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| | 共有スペース
日本家屋ならではの田の字の間取りとなっており、広々としたスペースで使うこともできますし、ふすまで区切れば、落ち着いた間にもなります。
窓は大きく、明るいお部屋です。
利用者の皆さん、各々が好きな場所に座って楽しんでおられます。
室内には、スチール製の家具や棚などはおかず、造り付けの木製の棚など、自然と落ち着いた雰囲気となっています。
古いタンスなどは、入れるべきして入れています。
古いものと新しいものを、うまく調和させていけるように工夫しています。 |
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| | お食事
食材は旬のものをお出ししています。
地域の漁師さんが捕れたての魚を持ってきてくださります。
私自身も、もともと魚屋ですので、冷凍のものはいっさいお出ししません。
お刺身が多く、たとえ鰯であっても、新鮮ですので、まずはお刺身でいただきます。
次の日は天ぷらです。
野菜は、近くの畑に行って、みんなで引いて食べることもあります。
家屋だけでなく、料理も、お年寄りが昔から食べてきたものを継続していただくことを大切にしています。
カボチャ、そら豆、竹の子、大根など、すまし汁にしたり、お酢で爽やかな口当たりにしたり。
食材の味を生かすこと、自然の彩りを生かすことを心がけています。
そのため、ほとんど、お年寄りがごはんを残すことはありません。
「見えないところに、いいものを使っている」のが自慢です。 |
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| | お風呂
檜の個浴となっています。
お一人お一人ゆっくりと入っていただけるようになっています。
お風呂には、介護の智恵がたくさん詰まっています。
ぜひ、一度、見学に来てくださいね。 |
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| | 年間イベント
外に出ることを大切にしています。
家の中に閉じこもっていては、気分的によくありません。
近所への買い物や散歩は毎日のように行っています。
また、みかん拾い、栗拾いなどを楽しみながら、小鳥の声を聞いたりといった、そんな自然の中への外出を多く取り入れています。
4月にはお花見があります。
毎年、だいたい10回前後はお花見に行って、桜を楽しみます。
5月は緑が芽吹いてくる季節ですので、緑化センターや花きセンターで、きれいな自然を楽しみます。
6月には、毎年、しまなみウォークを楽しみます。
NPOの方々やボランティアの方々と一緒に、きれいな景色を見ながら橋を渡ります。
夏には、そうめん流しをしたり、山に涼みに出かけたり、海に貝拾いに行ったりと、涼を取りに出かけていきます。
自然の中に出かけていくと、皆さん、本当に表情が生き生きとしてきます。 |
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