人との出会いを大切にする『優し子(やさしこ)さん』
介護業界に入って、今年で22年目です。
2人の子どもが小学生の頃、手に職が欲しくて介護の資格を取得しました。
私は昔から人と関わることが好きだったので、前職は営業職です。
介護の仕事を始めたばかりの頃は、この仕事が私に向いているか分かりませんでした。
今思えば、誰かのお役に立てることや、「ありがとう」と直接お声がけいただける介護職は、私に向いていたのかもしれません。
「とりあえず5年はやってみよう!」
そう思って、介護の仕事を始めました。
その後は順調にステップアップを重ね、介護福祉士の資格を取得!
元・同僚から『すみれグループ』を勧められたことをきっかけに、この施設へやってきました。
私が介護の仕事を続けている理由の一つに、あるご利用者様からのお言葉があります。
「私は昔、仕事で天皇陛下から勲章をいただいたことがあるのよ。
だからあなたも、プロ意識をお持ちなさい。
この業界で、勲章をいただけるような働きをなさって。
優し子(やさしこ)さんなのだから、このお仕事を極めなさいね」
そのご利用者様は、私のことを『優し子さん』と呼んでくださっていました。
「私って、優しいのかな?」
「私を『優し子さん』と呼んでくださる、あのご利用者様の期待にお応えしたいな」
それがモチベーションとなって、今もこの仕事を楽しめている気がするのです。
私は日々、『人生の物語の1ページを書き綴っている』と思いながら、過ごしています。
様々な偶然が重なり、ご縁あって出会ったご利用者様は、
『これからの人生に必要な方だから、ご登場してくださっている』
そう、感じるようになりました。
ご利用者様の人生の1ページに登場している私が、どのような人物として描かれていくのかは、私次第です。
私の関わり方次第で『自分が本当にやりたい介護』ができるようになっていくことを、これまで何度も経験しています。
私がお役に立つことで、ご利用者様の人生の1ページに彩りを添えられると嬉しいです。
これからも、一つ一つの出会いと学びを大切にしていきます!
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「一緒に写真を撮ることができて、嬉しいね!」と笑顔になるお2人。 ご利用者様から「撮った写真、見せてね」と眩しい笑顔をいただきました。
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太田さんは、ご利用者様と『一緒にできること』を、一つでも多く楽しみたいと話します。 折り紙を折ったり、洗濯物を畳んだりしながら、ご利用者様とお喋りを楽しんでいました。
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