介護の世界に入って、今年で5年目です。
介護の仕事をしている親の背中を見て育ち、中学生の頃には「介護医療を目指したい」と思うようになりました。
それから看護学校に進み、東京の救命病棟で3年働いた後、地元の松山へ戻り、介護医療の道へ進んだのです。
東京の救命病棟では、病気や怪我などの様々な事例をみてきました。
スピード感が要求される救命病棟勤務時代で身に付いた知識と経験は、介護の現場においても、何かあった際にとっさに判断したり、介護職員さんからの医療系の質問に対し即座にアドバイスができたりするなど、今の仕事でとても役立っています。
戻ってきた松山は、地域の方々との距離感が近く、人柄も穏やか。
改めて、地元松山の過ごしやすさを実感しています。
現在は、ゆっくりと時間をかけて一人一人に関わりながら、ご利用者さまの日々の健康管理と、快適な暮らしをサポートする、より良い介護の手法を考える毎日です。
日常的にご利用者さまへ「どこか痛いところはないですか?」とコミュニケーションをとりながら、健康状況を把握するように心掛けています。
また、近年は愛媛県社会福祉協議会が推進する「ノーリフティングケア」の研修に参加する機会が増えました。
ノーリフティングケアは、ご利用者さまを、無理に持ち上げない・引きずらない、過緊張による拘縮を防止する、福祉器具を使用した介護技術です。
ご利用者さまの笑顔が増え、介護側にとっても負担が減る嬉しい技術なので、施設全体で行えるよう、施設内でも勉強会を開くなどをして周知に努めています。
現在では、愛媛県社会福祉協議会の研修では、介護技術指導員としても活動するようになりました。
最近の嬉しい出来事に、救命病棟時代に行っていた口腔ケアや、ご利用者さまの食事の姿勢の見直しを行い、誤嚥性肺炎の頻度が激減した!ということがあります。
「楽になった」と仰るご利用者さまの笑顔や、介護職員さんからの「役立ったよ」という声がとても嬉しく、モチベーションアップに繋がりました。
これからも、ご利用者さまにとって質の良いケアやサービスを施設全体でご提供していくことで、ご利用者さまと介護職員の笑顔を増やしていきたいです。
私自身も勉強を続け、施設内で勉強会を開催し、介護や看護の知識共有を行っていきます。
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「痛くはありませんか?」と優しく声掛けしながら、テキパキと手慣れた動作でご利用者さまの血圧を測定する、相原さん。
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相原さんは、ご利用者さまを車椅子で移動する時も、最近の出来事などをお話しながら体調を伺っていました。
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