私が小学生の頃、祖母が入院していました。
その時に何もできなかった自分が歯がゆく、高校・大学で高齢化社会福祉学科へ進み、学んだことを活かす為、この業界へ入り、今年で10年になります。
10年という節目に、この9月から「副主任」という役職に就くことになりました。
それまでは介護リーダーとして周りを見ていましたが、これからは現場における部署を全て見なければならず、やらなければならないことも増えましたが、奮闘しています。
利用者さまは認知症の方ばかりなので、私にとっても1日1日が新鮮です。
数秒で、先程までの事を忘れてしまう利用者さまもいらっしゃいますが、同じことでも何度でも、ご納得されるまで辛抱強く話し、関わり合います。
この仕事を始めて少し慣れてきた頃、利用者さまの最期を看取ったことがありました。
利用者さまは、意識が無くなる直前まで「理子!」と、私の名前を何度も呼んでくれたのです。
その出来事がとても印象深く私の心に残っていて、「相手の心に残るような存在でありたい。1人1人と丁寧に関わっていきたい」と強く思うようになりました。
これからも利用者さまに、安心・安全な場所を提供し「ここで過ごせて良かったな」と思っていただけるような雰囲気や環境づくりに取り組んでいくつもりです。
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