ちょっとした「気付き」を大切に
介護業界に入って、22年目です。
以前は百貨店で美容部員をしていましたが、子育てを機に退職。
その頃、夫の父がリウマチを患っており、手が不自由になってきていました。
「なにか自分にも、お手伝い出来ることは無いかな?」と考え、通信教育を使って、ヘルパーの資格について勉強することにしたのです。
ヘルパーの資格を習得後、2年程してリウマチを患った父は、残念ながら亡くなってしまいましたが、介護の知識はとても役立ちました。
実際のオムツ交換などの介助や、介護保険といった事務的な内容など「知っていて良かった!」と思うことが多く、ある意味、良いきっかけを作ってもらえたと感じています。
取得した資格をいかし、登録ヘルパーとして6年間は訪問介護を経験し、グループホームで6年間働きました。
そして再び訪問介護のお仕事に戻り、今年で10年目です。
現在は、お食事付き・見奈良温泉の大浴場付き軽費老人ホーム「ケアハウス幸楽」のご居住様と、外部のお宅へ出向き、訪問介護を行っています。
業務では、「気付き」という部分に、私なりのこだわりがあります。
ご利用者様の雰囲気・体調など、様子に変化が無いか注意深く観察するようにしていますね。
いつもと違う様子は、すぐに分かります。
「あれ?調子が悪いのかな?」と感じたら、すぐにケアマネージャーに報告・相談するのを徹底しているので、ご利用者様も安心してくださっているようです。
サービス提供責任者という責任のある役職をいただき、事務仕事をするようになりましたが、やはり現場でご利用者様に直接関わる方が好きで向いているな~と感じています。
ヘルパーという自分の存在が、ご利用者様にとって一番身近な存在です。
ご利用者様がより良い在宅生活が続けられる、そんなサポートができているという実感が掴めやすいのかもしれません。
訪問介護中に、ご利用者様がサラッと話される何気ない一言や、ポロリとこぼされた、ちいさな悩みの種。
それらを「そうですか」と受け流さず、掬い取って、解決や解消に向けて動くのも、自分の価値や役割だと思っています。
自分だけでは解決できないことも、ケアマネージャーや医師・看護師などに相談して、誰かと繋げることで解決することも多くありました。
間接的に「誰かを助けられているのかもしれない、役に立っているのかもしれない」と思うことが仕事のモチベーションや、やりがいの一つになっています。
介護の世界に居た経験もだいぶ長くなり、これまで様々なケースを見てきました。
ご利用者様の抱える問題だけでなく、スタッフが抱える「こんな時、どうしたらいいだろう?」という問いに役立つ知識も増えています。
ここ、訪問介護事業所 幸楽は、80代の方がヘルパーとして働いてらっしゃった実績のある事業所です。
私も身体が動くまで、この仕事をし続けたいと思っています。
|
|
この日はお誕生日会だったので、特別なメニューを前に、笑顔のご利用者さま。 藤岡さんも「ご利用者様が笑顔だと、こちらも嬉しくなります!」と笑顔。
|
|
|
|
ケアハウス幸楽は、自立されているお元気なご利用者様ばかり。 藤岡さんは、ご利用者さまにお声がけしつつ、体調に変化が無いかをチェックしていました。
|
|