お話していると、自然と笑顔になってしまう癒し系
介護の世界に入って、今年で13年目です。
私はもともと、人とのコミュニケーションが苦手でした。
そんな私が介護業界に進んだきっかけは、姉に「介護の資格を取りに行こう」と誘われたからです。
その誘いを受ける3カ月程前、私たちの父は体調を崩し、倒れてしまいました。
リハビリに奮闘する父を見ながら「介護を手伝えたらいいな」と思っていたので、姉弟で旧ヘルパー2級の資格を受講したのです。
その後、親戚から「資格があるなら」と介護の仕事を紹介してもらい、介護士としての人生がスタートしました。
父は今、私が働いている施設へ入居しており、看取りの段階にきています。
働きながら父の様子を見ることができるのは、有難いことです。
周りのみなさんからも「良い親孝行ができているね」、「お父さんも、子どもと一緒に居られてよかったね」と言ってもらえます。
しかし、食事も喉を通らず、日に日に弱っていく父の様子を目にするのは、複雑な気持ちです。
これから経験する父の看取りは、自分にとって悲しい、大きな出来事になるでしょう。
しかし、それを経て『悔いのない看取り』とはどういうものか、より深く考えることができると思います。
辛いですが、これも一つの試練として受け取って、今後の介護の仕事に役立てたいです。
私は介護士になり、自分から積極的に話しかける機会も増え、あんなに苦手だったコミュニケーションが楽しいと感じるようになってきました。
介護の仕事は、「誰かのために何かをしてあげられる幸せ」と 、「相手からの感謝の気持ち」を直接いただける、素敵な仕事だと思っています。
ご利用者様とご家族の気持ちに寄り添った、本当に喜ばれるサービスを提供していけるよう、これからも頑張りたいです!
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ご利用者さまに積極的に話しかける、宇都宮さん。 「昔の自分では、考えられませんでした。今はコミュニケーションが楽しいです!」と笑う。
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「今の調子は、いかがですか?」と話しかけながら、ご利用者様をお連れする宇都宮さん。 どんな時でも、優しい口調での声掛けを忘れない。
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