約20年前、専業主婦だった私に義妹から声をかけられ、介護の仕事をすることになりました。
オムツ交換だけに3時間もかかるような大きな施設で働き、充実感はありましたが体調を崩して退職。
ブランクを経て、土香里にやってきました。
介護の仕事は大変ですが、自分に合っていると思っていたからです。
私の両親は、農家でした。
いつも家に帰っても誰もいない環境だったので、自然と家事を手伝うようになりました。
結婚してからは、お姑さんのお世話もしていました。
お料理・お世話・コミュニケーション。介護は家庭の延長だと思っています。
土香里は第二の家族。
夫の病気、私の手術。色々なことがありましたが、スタッフのみんなが状況を理解し、ともに歩んでくれました。
利用者さんも家族です。いつだって本音の付き合い。
仲良くするだけではなく、言いたいことを言い合って、時には小競り合いになることだってあります。
それでも最後は仲直り。
利用者さんにとって、ここは終の住処です。
ここで最期を向かえるのを望んでいる方が、たくさんいらっしゃいます。
病院入院中に「土香里に帰らせてくれ」と言ってくれる方も。
認知症が進んでいる方も多いのですが、亡くなる前に「いてくれてよかった」「オムツ替えしてくれてありがとう」と伝えてくれる利用者さんも。
そんな声を聞けると、この仕事をしていてよかったと思います。
これからも、利用者さんの気持ちに寄り添い、悔いの残らない仕事をしていきたいです。
|