「誰かのお役に立ちたい!」溢れる想いで介護の世界へ
介護業界に入って、今年で9年目になります。
介護業界に進もうと思ったきっかけは、祖母の存在でした。
喘息で入院していた祖母が、高齢者向けの施設に移り、面会に行った時のことです。
私の思い出の中で元気に歩いていた祖母が、面会時には背中を丸め、ひどい拘縮状態で辛そうにしていたのです。
そんな祖母の姿を見て、切ない気分になると同時に、「自分に、何ができるのだろう…?」と考え始めました。
「会いに来たよ」と声がけしながら、背中や手を摩ることしかできなかった自分が歯がゆく、「私に介護の知識があれば、もっと何かしてあげられただろうか?介護の知識を得たい」という気持ちが膨らんでいったのです。
ちょうどその頃、接客業での採用が決まっていたので、新しい仕事をしながら勉強して、旧ホームヘルパー2級の資格を得ました。
接客業は私に合っていたようで、気付けばそのまま10年以上勤めていました。
そんなある時、車椅子を押しながらご利用さまのお買い物をお手伝いする、ヘルパーさんの姿が目に留まったのです。
「せっかく資格も得ている。私も介護で誰かのお力になってあげたい、お役に立ちたい!」
10年以上前に抱いていた、介護への想いが一気に溢れ、転職を決意しました。
まずは現場を知るために、1ヶ月分の有給休暇をフルに使って、特別養護老人ホームでボランティア体験をさせてもらう機会を得ました。
ボランティア体験後は、そのままそちらの施設で採用が決まり、トントン拍子で介護の世界に足を踏み入れることになったのです。
特別養護老人ホームで6年ほど働いていたのですが、「もっとご利用者さまに寄り添って、1人1人ゆっくりと向き合いたい」という思いが強くなり、一旦退職。
様々な施設を見学に行き、特に雰囲気が良いと感じたこのグループホーム四葉 問屋に移りました。
決め手は、ご利用者さまの嬉しそうな笑い声が聞こえてきたこと。
そして、スタッフがイキイキと働いていたことです。
実際、私も楽しく働かせてもらっているので、期待通りの職場でした。
私が介護で気を付けていることは、「相手に寄り添うこと」です。
例えば、ご利用者さまのおそばを歩いていて、急に手を捉まれることもあります。
もしそれが痛かったとしても、できるだけ「痛い!」などの声を上げない。
私の発する声のトーンで、相手を余計に興奮させてしまう可能性があるからです。
そんな時は「どうされましたか?」とお声がけしながら、優しく手を摩らせてもらったり、「そういえば…」とご家族のお話を振ったりして、気を逸らしてあげる。
そうすると、しばらく経てば「ごめんね…」と落ち着いてくださることがほとんどです。
誰しも、年齢とともに、記憶力や活動レベルは少しずつ下がっていきます。
そんな不安や寂しさが、一時的に人を攻撃的にさせてしまうこともありますから、「1人じゃないですよ、私も居ますよ」ということを、触れ合うことで伝えていきたいですね。
私は、体力と明るさには自信があります!
これからも元気に、ご利用者さまに笑顔になってもらえるようなお手伝いをしていきたいです!!
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ご利用者さまにお茶を出す野村さん。 どんな時でも、常に笑顔が絶えません。
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「調子はどうですか?」とお声がけしながら、ご利用者さまの手に自らの手を添える野村さん。 (※感染症予防対策で、消毒や手洗い等は徹底しています。)
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