希望を与える仕事がしたい!元海上自衛官の介護福祉士
介護業界に入って、今年で10年目です。
この仕事をするまでは、海上自衛官として潜水艦で海に潜っていました。
26歳の時に、重い病気になり自衛官を退職。
実は、家族には余命半年だと伝えられていたそうです。
リハビリをしている期間、一人一人に優しく接してくださる看護師さんたちの姿に感銘を受けました。
そして「いつか自分も、こういった人に希望を与えるお仕事がしたい」と思うようになったのです。
二年間のリハビリの後、再スタートすることになった私は「介護士」の道を選びました。
母親がヘルパーの仕事をしていたことも、介護士を選ぶきっかけになったように思います。
ハローワークで初任者研修を受け、就職先として「グループホーム あゆみ」を選びました。
選んだ理由は、半分が男性の職場だったことや、栄養士さんがご飯を作ってくれること、またホーム全体の雰囲気がよかったことなどから決定しましたね。
グループホームでの主なお仕事は、ご利用者さまご本人の「したい」をお手伝いすることです。
一人一人違う体調、一人一人違う考え方のご利用者さまの「想い」を汲み取りながら、自主性を尊重しつつ、我々にできることを全力でお手伝いしてします。
先日、洗濯物を畳むといった日常の行動を自分で行えるご利用者さまが、100歳を迎えられました。
私たち職員が家族に代わってお祝いさせて貰ったのですが、こうして元気で過ごしていただけるのは本当に嬉しいことです。
今はコロナ禍で家族との面会が十分にできないので、家族のようにご利用者さまへ寄り添う気持ちを、より一層大切にしています。
また、「親しき仲にも礼儀あり」という感覚は、大事にしている事の一つです。
心の距離が近づいて仲良くなると、どうしても言葉が軽くなってしまうことがありますが、ご利用者さまへのお声掛けはもちろん、スタッフ同士の声掛けにも気を遣っていますね。
防衛大学や前職である自衛官の現場で培った、人間関係の基本や敬語で話す姿勢は、今の仕事にも活かされているように思います。
昨年、介護福祉士の国家資格を取得しました。
今後はリーダー研修も視野に入れたいと思っています。
改めて勉強し直すことで、介護の心得や基本を振り返り「はっ!」と気付かされることや、ずっと当たり前のように行動していた内容の改善点を知ることができたケースも多々あるので、いつまでも学び続けたいです。
これからも、どんどんブラッシュアップさせていきます!
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一人一人によって様態が違うので、お声掛けしながらご利用者さんを優しい目で見守ります。
「介護の仕事をするようになってからというもの、横断歩道を歩いているご年配の方を見かけると心配になってしまって、助けに走りたくなります!」と尾崎さん。
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ご利用者さまと制作物についてお話をしている尾崎さん。
「みなさん、手先が器用なのです。このままずっと元気でいて欲しいですね」と笑顔。
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