時間をかけて心をほぐす癒し系
介護業界で働き始めて、今年で8年目です。
介護職員になったきっかけは、知人からの紹介でした。
当時の私はまだ10代半ばで、自分に務まるか、少々不安に感じていました。
それでも、挑戦してみようと思えたのは、外見や年齢に関係なく、正社員として迎え入れてもらえたことが大きかったからです。
自分を必要としてもらえて、とても嬉しく思いました。
介護職員として働き始めた頃は、正直できないことだらけでした。
料理もほとんどしたことがなかったため、最初はハンバーグを作るのに3時間もかかっていました。
使い方がよく分からず、洗濯機の前で固まっていたことも覚えています。
そんな私に対し、先輩方は親のように、一つ一つを丁寧に教えてくださいました。
おかげさまで、今ではハンバーグを30分ほどで完成させられるようになっています。
3時間あれば、10人分の3食を用意できるまでに成長しました。
仕事を通して、生活力も育ててもらえています。
もちろん全てが順調だったわけではなく、挫折もありました。
それは働き始めて、3か月ほど経った頃のことです。
若いという理由で、
「あんたは嫌い!帰って!」
ご利用者様に、強く拒絶されてしまいました。
上司に連絡すると、
「それは辛かったね」
「今日は、もう帰っておいで」
そう言ってもらえたので、その日は泣きながら職場に戻りました。
そんな事がありましたが、不思議と辞めたいとは思いませんでした。
先輩方が、まるで娘のように可愛がってくださり、いつも相談にのってくれていたからだと思います。
それからも、そのご利用者様のもとへ、毎日のように訪問していました。
お伺いしては、ご利用者様の隣に座って、昔のお話を聞いたり、近所のお店の話をしたり。
そんな風に、1か月くらい経った頃でしょうか。
そのご利用者様は、施設に行くのを嫌がっていたのですが、
「あなたがいるなら、施設に行く」
「あなたとなら、お風呂に入る」
そう、言っていただけたのです。
「今、認めてもらえたんだ」
私は、胸がいっぱいになりました。
介護は、人と人との仕事ですから、
「時間をかけて関係を築くこと」
それが、何よりも大切なのだと実感しました。
今では、ご利用者様にすんなり受け入れていただけない時も、
「どう関わろうかな?」
そう考えること自体も、この仕事のやりがいになっています。
ご利用者様の笑顔を引き出せた瞬間や、
「距離が縮まったな」
そう感じられる瞬間が、とても嬉しいです。
もともと人見知りだった私が、今では会話を楽しめるようになりました。
それは私にとって、とても大きな成長です。
ほのかのめぐりに来て、約1年半が経ちました。
クロスサービスの施設では3か所目です。
その間に、産休・育休をしっかり取らせていただきました。
子育てと仕事を両立できる現在の環境には、本当に助けられています。
今後は介護福祉士の資格取得を目指し、その先はケアマネジャーにも挑戦したいです。
働きながら資格を取ることは簡単ではありませんが、応援してもらえる環境が励みになっています。
まだ子どもが小さく、ご迷惑をおかけすることもありますが、少しずつでも先輩方のお役に立ちたいです。
第2の家のように大切に思っているこの職場で、身体に気をつけながら、これからも人に寄り添う介護を続けていきます!
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談話室で、ご利用者様へドリンクをお出しする大上さん。 「調子は、いかがですか?」 一つ一つのコミュニケーションを、大事にされていました。
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大上さんは、ご利用者様と一緒に『紙箱』を作っていました。 「手先が器用なご利用者様が多くて、色々と教わっています」とニッコリ。
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