2023.12.06カリスマスタッフ
第195回カリスマスタッフ 介護老人保健施設 高井の里 介護主任 栗田 翔平さん
【 ひとこと 】
相手をたてる、控えめなお人柄が好感度◎!
介護の世界に入って、18年目です。
昔からお世話好きな性格だったので、中学時代は「保育士」に憧れていました。
しかしピアノが弾けなかったので、保育士になる夢は、あえなく断念。
中学の先生や両親から、「お世話好きという長所を活かせるのでは?」との助言をいただき、介護を学べる高校へ進むことにしたのです。
高校で介護についての勉強をしていくうちに、しだいに介護職に興味が湧きました。
高校卒業後は、病院で3年程、介護のお仕事を経験します。
働き始めの10代の頃は、業務にスピード感を求めている節があり、早く業務をこなすことが有能だと思っていました。
しかし、経験を重ねるにつれて、早いだけではなく柔軟さも必要だと気付き、少しずつ丸くなっていきましたね。
仕事が少し落ち着いてきた頃に結婚。
2人の子どもを授かり、「今以上に、介護職員としてステップアップして稼がなければ!」と感じ、職員の募集をしていた高井の里へ移ることを決めます。
それから10年以上勤務し、2年前には「主任」という役職をいただいたのですが…
年上の職員が多く、自分の経験値不足が心配だったこともあり、「自分でいいのかな?」という不安で仕方なかったです。
けれども、先輩職員たちから、「適任だね」「応援しているよ!」という声をたくさんいただき、少しずつ自信が付いてきました。
仕事も忙しくなり、嬉しいことも悲しかったことも忘れてしまいがちですが、今でも覚えていることがあります。
それは、要介護の重いご利用者様から、誕生日にプレゼントしてもらった直筆の手紙です。
その手紙には、震えた文字で、優しい言葉がたくさん綴られていました。
亡くなる数カ月前のタイミングだったのにも関わらず、自分のために一生懸命、力を振り絞って書いてくれたことを思うと、胸が熱くなります。
今でも大切に保管していて、たまに読み返しては、あたたかな気持ちがよみがえる、大事な宝物です。
お世話好きであったものの、人見知りが強いタイプだったので、利用者様とのお話も得意ではありませんでした。
何を話したらいいのか、分からなかったのです。
今では、だいぶ上手になってきて、ユーモアを交えた会話も出来るようになりました。
相手がどうして欲しいか、今どんな状況なのかを観察することの大切さを実感しています。
人と関わるのが、前よりもずっと好きになりました。
これからも、ご利用者様や職員のみなさんと、楽しくコミュニケーションをとりながら、大好きな現場で介護士のお仕事を続けたいと思っています!
【 推薦者より 】
とにかく優しい、縁の下の力持ち!
栗田さんは、どなたに対しても、とても優しい方です。
ただ優しいだけでなく、みんなを惹きつける力のある方。
リーダーシップもある方ですね。
役職歴は短いものの、主任として現場の中心を担っています。
ご利用者様、職員さんみんなに対して「いつでも声をかけてくださいね」という雰囲気を出されているので、話しかけやすいのです。
そんな栗田さんなので、ご利用者様や職員からポロリと漏れた「こうしたい」という声や想いを、一つ一つ拾ってきてくれます。
その声に対し、上司から「この部分は、どう考えていますか?」と返答があった場合も、ちゃんと調べて回答する。
拾った声を言いっ放しにせず、フォローする点も、私は高く評価しています。
今後も、どうか「今の栗田君」を忘れないで居て欲しいですね。
どうしても、忙しいと初心を忘れてしまいがちですが、栗田君は10年以上経っても、忘れてはいけない大切なことを忘れていない。
スキルアップしていく姿、見守らせてもらいますね。
これからも、身体に気を付けて頑張ってください!
「いつも楽しくお世話させていただいています」という栗田さんの言葉通りだということが、ご利用者様の満面の笑顔から伺えます。
「目を見てお話することを大切にしています」と栗田さん。
ご利用者様、一人一人に目を配り、スッと近づいて「体調はいかがですか?」と世間話を始めていました。
介護老人保健施設 高井の里
愛媛県松山市高井町1203
TEL 089 – 975 – 7761