2015.04.28今月のメディカサイト特集
『「民家型デイサービス」の魅力って?~松山市外編~』
最近、「民家型」のデイサービスが増えてきています。
「民家型デイサービス」とは、その名の通り民家を利用したデイサービス。
古い民家を利用しているところ、管理者の自宅を改築しているところetc…民家の形態はさまざま。
小規模で、まるで自宅のようにくつろげるところが共通の魅力といえそうですが、取材を進めていくうちにそれぞれのデイに「民家型であること」への深くて熱い想いがありました。
今回は、2回に渡って「民家型デイサービス」の魅力をたっぷり、ご紹介させていただきます。
「一人ひとりに合わせた生活が大切です」
介護が必要なかたこそ「生きがい」を感じていただきたい。
これが、私達の一貫したテーマです。
普通の生活の匂いが残っている民家で、生活の延長となるようなデイサービスを行っています。
来られる方一人ひとりに合わせた生活をご提供することで、その人の自己実現に繋がるのではないかと考えております。
そのためには、効率という面では悪いですが、小規模がいいのではないかと考えております。
ただ、民家というだけでなく、地域との交流も大切にしています。
一人ひとりに合わせた生活
一人ひとりに合わせた生活を行っていますので、月曜日から金曜日まで、毎日、雰囲気が違っています。
季節感あふれる風景
田園に囲まれ、いつも心地よい風が入ってきます。季節を感じていただきながら、過ごしていただけます。
田畑で採れた野菜や米で元気に!
畑や田で採れた野菜や米を食べて元気に!1品あたりの量は少なく、品数は多く、見た目は華やかになるように心がけています。
>>> メディカサイト紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=173
「どこか懐かしくて、落ち着く空間です」
「自分が年をとったら利用したい」そう思えるようなデイサービスを!と思い、できたのがここ「きどさんち」です。
もともと城戸さんという方が住まれていた家を改修してつくったのですが、古い家具や食器が残っていて、どこか懐かしく落ち着ける空間となっています。
昔ながらのお家特有の玄関や部屋の間の段差もあえて残し、自然のリハビリになるように。
冬はこたつを出して、夏は網戸で風通しをよくして…季節感を感じながら過ごしていただけます。
パターンを取り入れて認知症予防
「きどさんち体操」で体を動かし、レクリエーション、食事…といったように、毎日あえて同じパターンで過ごしていただくことが多いです。認知症の予防にもつながっています。
主婦がつくる家庭的な料理
食事は、スタッフ4名が交代で作っています。台所は、利用者さんが過ごす部屋のすぐ近くにありますのでお昼が近づくと、お料理する音、おいしそうな香りが届きます。
レトロな食器や家具そろってます
食器や家具は、もともとこの家に残っていたものや、利用者さんたちが持って来てくれたものを利用しています。レトロなものが多く、落ち着く空間を作ってくれています。
>>> メディカサイト紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=453
「ひとりの時間も大切!小さな部屋を有効活用」
「こだま」には昔の家特有の小さな部屋がたくさんあります。
利用者さんがそのなかに入ってしまえば、スタッフからは見えなくなってしまいますが、あえてそういう場所を残しました。
利用者さんだって、ひとりになりたいときや、趣味に没頭したいときもあるでしょう。
そんな時間を大切にしてもらうための部屋です。
また、1日のプログラムはありません。
毎日、利用者さんの提案で、自由に過ごしていただくようにしています。
古さが残り、落ち着ける空間
築50年の民家を改築したデイです。一部改修はしましたが、天井や壁、欄間や家具などはそのまま。デイサービスを始めて利用する方にも、なじみやすいと好評です。
「趣味室」
レトロなレコードや時計に囲まれた小さな部屋「趣味室」は、利用者さんに人気の部屋。少人数でゲームをしたり、ひとりでくつろいだり…好きな時間を過ごすことができます。
庭では野菜を育てています
庭では野菜を育てており、ときどき食卓にも登場します。利用者さんは、農作業においても、お料理においてもベテラン! 逆にいろいろと教えてもらいながら、楽しんでいます。
>>> メディカサイト紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=425
「時間に追われず、ゆっくり、柔軟に」
築80年の平家を2件つなげた、デイです。
ここには、きちんと決められたカリキュラムがありません。
その日の天気次第、気分次第ですることが変わります。
天気がよくなったからお弁当を持って外出! …というプランがいきなり決まることも多いです。
とにかくリラックスできる空間なので職員の肩の力も抜けています。
どっちが利用者か分からないくらい。
時間に追われず、スタッフも利用者も楽しく、自然に過ごしています。
もらって来た家具ばかりです
家具は、大半もらってきたものばかり。
近所の人や、利用者の家族から古いものをいただいて、使用しているので自然とレトロな空間になりました。
ちぐはぐ感も、いい感じです。
一緒につくるからさらにおいしい
料理は、利用者さんと一緒につくっています。
強制的ではなく、できる人ができる箇所だけを手伝ってもらっています。
ちなみに、利用者さんの誕生日にはケーキが登場します。
「ボロボロ」もそのままに
笑家では、大きな改装をしていません。やぶれたフスマや、色あせた障子もそのまま。それがかえって心を落ち着かせてくれるし、いい味を出している…そう思っています。
>>> メディカサイト紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=467
管理者 上田 満代さん
「“昔、いつもやってたこと”で自然にリハビリ」
土壁のなつかしい雰囲気の民家。
そのなかで、みなさんが過ごしているのは「普通の一日」。
洗濯物をたたんだり、料理したり、畑仕事したり…。
昔、普通にされていたことを自由にしてもらっています。
包丁をにぎると、上手に手を動かしてくれますし、クワを持つと急に足腰がしゃんとなる。
やっぱり、体に染み付いている習慣はすごいですね。
また週に2回は、近隣の温泉へ外出しています。
貸し切りでゆっくり入れるので好評です。
「生活」してもらうことに力を入れる
家のなかの段差もあえて残し、普通に「生活」することが自然とリハビリにつながるようにしています。家事全般を取り入れていますが、とくに料理の時間は多めに取っています。
役割から「生きがい」を感じてもらう
一日が始まる前に、まずは役割分担を決めます。「今日は、◯◯さんが洗濯物係」「◯◯さんはじゃがいも切ってね」という風に。役割を持つことで、生きがいが生まれます。
安心でおいしい素材が手に入るにわとりを飼っているので、いつでも産み立ての玉子を食べることができます。
また、裏山の畑では野菜を育てており、安全でおいしい食材がすぐに手に入る環境です。
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http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=384
「家での生活につなげるためのデイ」
砥部の自然に囲まれた心落ち着くデイです。
日々心がけているのは、一人ひとりの日常生活をサポートすること。
例えば、家事をプログラムに取り入れたり、それ以外でも家で必要な物を一緒に買いに行ったり、医療機関へのつなぎを行ったり、日常生活においての相談を受けたり…
すべて、家での生活につなげれるよう心がけています。
利用者さんの自宅に近い環境を整え、デイと自宅での生活のギャップが少なくなれば…と思っています。
落ち着いて過ごせる広い空間
8畳2間をつなげた和室が共有スペース。外が見える畳の部屋なので、明るく、落ち着ける空間です。自分の好きな場所でマイペースに過ごしていただいています。
スタッフも、環境のひとつです
せっかく落ち着ける環境でも、スタッフがバタバタしていると台無し。ゆっくりした動き、ていねいな話し方を心がけています。スタッフも環境のひとつなのです。
縁側からも季節を感じる
共有スペースの前にある縁側は、自然とのかけはし。梅雨の時期には「てるてる坊主」を吊るしたり、夏にはセミの声を聞いたり…デイにいながらも季節を感じられる場所です。
>>> メディカサイト紹介ページ
http://www.medica-site.com/shisetsu_detail.php?recid=454