2022.09.02カリスマスタッフ

第181回カリスマスタッフ　グループホーム土香里　介護職員　河本侑之さん

【ひとこと】

介護業界に入って、今年で3年目です。
入職する前、父が社長を勤める「グループホーム土香里」の人手が不足し、父の仕事量が増大していました。
長時間勤務で疲労している父を見て「人手が足りない間だけでも助けてあげたい」と思い、手伝うことにしたのです。

大学では経営学を学び、卒業前後はライター業や祖父の畑仕事を手伝うなどして過ごしていたため、入職直後は介護の知識が全く無く、戸惑う事ばかりでした。
ご利用者さまのお話しされている内容がコロコロと変わってしまったり…
ついさきほどまでニコニコとお話しされていたのに、急に不機嫌になってしまわれたり…
もともと、人と話すのがあまり得意ではなく、積極的に自分から話しかける必要のある「対人系の仕事」は、自分には合わないと思い込んでいたので、なおさら難しく感じたのかもしれません。

2年経ち、今では臨機応変に対応するスキルも身に付きました。
「なぜ、このご利用者さまは、機嫌が良くないのだろう？」
「もしかして、アレが原因なのだろうか？」
そういった風に、不機嫌な原因の仮説をたてて、それが解消されるであろう方法を自分なりに考え、良い結果になるまでトライ＆エラーを繰り返します。
数々の試行錯誤を繰り返した末に、これまで介護を嫌がって大声を出されていたご利用者さまが、こちらからのお声がけにスッと応じてくださる瞬間は、純粋に嬉しい！

私は「どうして、こうなったのか？」を調べるのが好きなので、実はこのお仕事は自分の性に合っているのではないかと、最近になって気付きました。
介護ではとにかく、「自分がされて嫌なことはしない」！
そして「自分がされたい介護」をしているつもりです。
自分がしないことは、相手にも強制させません。
そして自分を知っていただき、自分に慣れていただくためにも、積極的にお声がけをすることを意識しています。

自分の家族に介護が必要になった時に、適切に介護ができ、頼ってもらえる自分で居られるためにも、スキルをどんどん磨きたいです。
何をするにも時間をかけてしまいがちなので、一つ一つ早めに取り掛かることを意識して、これからも頑張っていきます！

【推薦者より】

河本さんは、介護の知識が全く無い状態から入職されましたが、違和感なく現場に溶け込んでいってくれました。
おそらく、介護職にとって重要な「基本的な素質」が、ご本人にあるからでしょう。

介護職員は自分の職務時間に合わせ、慌ただしく作業をしてしまいがちですが、河本さんはいつも優しく、のんびりとした空気感を纏っています。
ご利用者さまを怒ったり、焦らせたりするようなことはありません。
そういった、介護に一番大切な「相手に合わせる」ということを自然にできるのは、かなりの強みだと思います。

河本さんは、入職するまで調理の経験が無かったそうで、お食事を作る際にお鍋を燃やしてしまうという、お茶目なアクシデントもありました。
今では調理の腕前も上がり、ご利用者さまにお菓子を振舞ってくれます。

これからは、他人を引っ張っていく「リーダー面」を強化していってくださると、頼もしいですね。
応援していますので、今後もどうぞよろしくお願いします！

ご利用者さまのお食事にとろみをつけてあげる河本さん。
「今日の調子はいかがですか？」と優しくお声がけしながら、ご利用者さまの食べやすいお食事をご用意します。