2022.08.25メディカサイトコラム
「withコロナ」医療介護業界(マイノリティ)と、その他の業界(マジョリティ)

あまりコロナ関係のことは書かないのですが
最近、特に強く思うことを備忘録的に書いておきます。
「withコロナ」
この意味の解釈が
医療介護業界(マイノリティ)か
その他の業界(マジョリティ)か
で大きく違っています。
後者は世界的感覚と同様
コロナはあるけど仕方がないよね。
気にせず、経済を回して、日常を過ごしていこう!
という、すこぶる健全な考えです。
大きなイベントはほぼ再開されましたし
どこの商業施設に行っても、どこに行っても人がいっぱいです。
喜ばしいことです。
対して前者は、未だにコロナが始まった頃と、ほぼ変化はありません。
会食、イベント参加、県外移動、大きく制限されたままですし、風評被害もなくなりません。
職員さんも、利用者さんも、コロナ陽性、濃厚接触者認定されると、介護の現場は回していくのが本当に大変です。
コロナが始まってから
石崎の付き合いが悪くなったと言われることがありますが
地元の介護業界でお仕事させていただいている以上
仕方がありません。
理論とか効果とか安全性とか関係なく、ワクチンも何回でも接種します。
(元医療人としては無意味さに腹立たしくも思いますが)
うちのスタッフが言っていましたが
「クラスター」と報道されるのは
最近は高齢者施設ばかりだということ。
介護施設のクラスター、過去最多の週850件 累計は1万件超に 厚労省
https://www.joint-kaigo.com/articles/962/
介護データベース(新型コロナウイルス)
https://kaigodatebase.com/category/coronavirus/
そんな中、8月24日の首相のお話で
コロナ感染者の全数把握の方針が打ち出されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2a3979cac6f850e5cdda7bcedbe4bdc972f902
様々な点で緩和されていきますが
全数把握に関しては
>発熱外来や保健所業務が逼迫(ひっぱく)した地域を対象に、
>高齢者や入院を要する人、
>重症化リスクがあり治療薬投与が必要な人
>などに限定することを
>「緊急避難措置として自治体の判断で可能にする」と説明。
都道府県に丸投げなのは置いておくとして
この条件では高齢者しかいない「介護施設」の状況は、今後も変わりそうにありません。
介護の現場というのは「生活の場」です。
すなわち「家」です。
病院のコロナ病床ではありません。
緩和の方向は喜ばしいのですが、介護業界にとっては終わりの見えない、新しい始まりです。
さらに、前日の8月23日、愛媛県知事からは「愛媛県BA.5医療危機宣言」という宣言が出されました。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202208/iryousengen.html
9月16日まで、会食ルールの強化、イベントの制限、公共施設の新規予約受付停止や入場制限などが行われます。
もう、規制緩和なのか、規制強化なのか、意味がわかりません。
行政の方もそう思われていると思います。
ということで、まとまりがないのですが
・検討しているようで何もしない
・責任をとって明確な決断することをしない
・時の流れに任せよう
という日本人らしい文化は、非常時からの回復時にはマイナスに働くなぁ、
特に感染症に関しては、医療介護分野は長引くなぁ、
ということを強く学んだ2年半です。
医療介護業界の皆さんに
頑張れ!とも、無理しないで!とも、どちらも言えないのがもどかしい毎日です。
その他の業界(マジョリティ)の皆さんに、少しでも、医療介護業界(マイノリティ)の現状を知っていただければ幸いです。