2019.06.06今月のメディカサイト特集
一般社団法人 愛媛県介護福祉士会 「総会・特別研修会」研修レポート(行動心理症状のケアと対応、認知症ちえのわnetについて)

令和元年6月2日(日)松前福祉総合センターにおきまして、一般社団法人愛媛県介護福祉士会「総会・特別研修会」が開催されました。
特別研修では、「行動心理症状のケアと対応」~認知症ちえのわnetの研究から~ と題し、
高知大学医学部神経精神科学教室 教授 數井 裕光 先生によるお話がありました。
「認知症ちえのわnet」とは、認知症の人におこる様々な症状に対する対応法の「うまくいく」確率を公開しているサイトです。
認知症に関わる皆さんから投稿された「ケアの体験」を集計しています。
BPSD(認知症の周辺症状)は、まず治療でなく、予防から始めて、それでも対応が難しければ、認知症ちえのわnetや地域の認知症支援のシステムで治療していくことが大切ということを学びました。
認知症ちえのわnetの説明(構築背景・仕組み・特徴と有効性)では、実際の事実から明らかになった「物忘れに対する対応法」や「薬の飲み忘れの対応法」の奏効確率を知ることができました。
後半には、アルツハイマー病・レビー小体型病の方に対するケアの工夫、認知症対応方法発見チャート、BPSD出現予想マップなど、介護に役立つ内容の紹介がありました。
実際のケア体験の投稿デモンストレーションを行うことで、簡単にケア体験を登録できることもわかりました。
本研修は、ご参加いただいた113名の方にとっても、今後の活動に生かせる大変有意義な研修となったことと感じています。
私たち介護福祉士は、認知症の方の身近で支援ができる専門職でもあります。
多くの会員や関係者が集計の閲覧のみではなく、専門職としてケア体験を登録して、在宅の認知症の方やご家族の支援ができよう、一人でも多くの方が情報収集に協力ができたらと考えています。
ぜひ皆さんも認知症ちえのわnetにご登録ください!
一般社団法人 愛媛県介護福祉士会
BPSDの対応法の成功率を公開している
「認知症ちえのわnet」のホームページ
「認知症ちえのわnet」のチラシはこちら
https://www.medica-site.com/events/chienowa.pdf