2015.03.09今月のメディカサイト特集
バリアフリー2006 レポート
2006年4月20日(木)~22日(土)
インテックス大阪にて、総合福祉展『バリアフリー2006』が開催されました。
この展示会もなんと12回目。
今年もたくさんの福祉用具、福祉機器、福祉車両などが展示されました。
どれも、アイデアと優しさが詰まったものばかりです。
その一部をご紹介いたします。
福祉車両は、実にラインナップが揃いました。
トヨタ、ダイハツ、ホンダ、日産、日野、富士重工、三菱、三菱ふそう、スズキ、マツダと各社、様々な車両を出展しておられます。
特定の車を福祉車両に改良する時代から、乗りたい車に乗れる時代になってきています。
助手席のシートはリフトアップで乗り降りが本当に楽になっています。
後部席へスロープで車椅子で乗り込めるタイプも、固定方法などが本当に簡単になってきました。
会場に入った瞬間に目に付いたのは、三菱自動車の話題車『i(アイ)』。
この車までが福祉車両となっていることは驚きでした。
低重心のため、助手席シートがリフトアップできないのですが、障害のある方にも車を楽しんでいただける時代なのだと感じました。
介護ベッドで面白いと思ったのは、スライド式になっているベッドです。
(『レーヴシオン』 株式会社 丸杉)
ベッドの座部が左右にスライドされることにより、起き上がりが楽になり、ソファ感覚で使うことができます。
食事の際には、ベッド上での半座位の姿勢より、やはり足を床につけていたいものです。
介助バーにより、車椅子からの移乗も楽に行うことができます。
http://www.marusugi.com/ravecion/
移動を補佐するスライディングシート。
介助の力を少なくして、負担を減らすためには必要な用具です。
こちらも、かなり低価格なものが登場しています。
(『移座えもんシート』 株式会社モリトー)
75×75cmのサイズで、なと2,625円(税込)
これなら、数を揃えても施設の負担にならないのではないかと思います。
実際に、使っているところを見ていましたが、これまでのものと遜色のない使いやすさです。
お風呂もラインナップが揃っています。
特浴もたくさんあるのですが、上を向いて入ることに違和感を感じる場合もあります。
そんな中、面白いのが、この不思議な浴槽。
(『herb』三洋電機株式会社)
専用車椅子のまま、入ることができます。
入浴時は、座ったまま湯船に浸かっている感じです。
フタがあるので、人目を気にせずに入浴することもできます。
設置スペースが少なくて済むのもよいのではないかと思います。
http://www.hni.co.jp/gts_hirb.html
お風呂はやっぱり普通の湯船!という方にはこちらがベスト!
(『小粋』株式会社メトス)
非常に小スペースでキャリーを設置することが可能です。
このキャリーは、普段は収納されていますので、必要のない方が入浴する際には邪魔になりません。
檜風呂にも設置可能ですので、和の雰囲気を楽しむことも痾できます。
>>資料請求・お問い合わせはこちら
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P23830006
日常生活を畳の上で過ごしたい場合には、立ち座りが問題になってきます。
膝の痛みがある場合など、立ち座りが億劫になってきます。
そんなときは電動昇降する座椅子が便利です。
(『独立宣言』 株式会社コムラ製作所)
以前からありましたが、さらに軽く、さらに静かな製品も登場してきています。
http://www.komura.co.jp/products/index.html
杖もおしゃれになってきています。
お年寄りには不向きなのかもしれませんが、ユーモラスな三次元設計のフォルムで、立てかけやすく、安定性も良好だということです。
(『アルステッキ』 株式会社 諏訪田製作所)
この杖ですが、なんと2005年度のグッドデザイン賞を受賞している商品だそうです。
人には癖があるので、右巻き、左巻きの製品があるのですが、どちらも左右で使えるようになっています。
http://www.suwada.co.jp/alstick2.html
こちらもお年寄りには不向きかもしれませんが、車椅子も変わってきています。
いまお使いの車椅子を、車輪だけを交換することにより、全く新しい車椅子に生まれ変わります。
(『ウィジット』 アバンテ株式会社)
手動レバー式のアームにより、ボートを漕ぐような操作で、小さな力で大きく進むことができます。
腕への負担が少ないので、長距離走行に向いており、買い物や散歩などの幅を広げます。
http://www.avant-japan.com/
褥瘡予防のパッドも多岐にわたってきています。
一時、低反発素材が流行りましたが、大切なのは『底づき』をしない素材であること。
底づきとは、それ以上圧力分散できないという限界のことをいい、簡単に底づきをする素材では、圧力の分散が充分にできず、硬い素材の上にいるのと同じ状態になってしまいます。
その底づきの限界が600kgという素材がこちら。
(『アクションパッド』 アクションジャパン株式会社)
ゲルタイプでも、オイルタイプでもない、液体成分を一切含まない素材ですので、型崩れすることがないとのことです。
使用する場所に合わせて、いろいろなタイプが用意されてます。
http://www.actionjapan.co.jp/others/actionpad/01/index.html
なぜダンロップ???と思って近づいてみると、簡易スロープが。
(『ダンスロープライト』 株式会社ダンロップホームプロダクツ)
テニスラケットに使用されているカーボンファイバーを素材として作っているため、驚くべき軽さで強度を維持できています。
実際に持ってみると、本当に軽いんです。
125cmタイプで、重さはなんと、たったの6kg。
さらに、真ん中で2つに折れ、とってを持つと、女性でも軽々と運べます。
この軽さは、感動でした。
こちらもグッドデザイン賞を受賞しています。
サンプルホームページ
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02cb38d1.998f1761/?url=http://www.rakuten.co.jp/aquabellej/658062/658067/654536/#717161
車椅子の生活になっても、外出の機会は増やしたいものです。
車椅子での旅行を専門に取り扱っている旅行会社がありました。
(株式会社 日和知)
大阪の会社ですので、愛媛では利用できないのが残念ですが、四国八十八ヶ所のお遍路さんツアーをはじめ、清水寺や本願寺、比叡山延暦寺など、様々なツアーが用意されていました。
移動はもちろん車椅子専用車両ですが、なんと、宿泊するホテル内の移動もバリアフリーで計画されているとのことです。
愛媛でも、このような企画があるといいですね。
http://kurumaisu-no-tabi.com/
バリアフリー2006
(会場 インテックス大阪)
平成18年4月20日(木)~22日(土)
大阪市住之江区南港北1丁目5番102号
展示規模 358社・団体、948小間
http://barrierfree.jp/