2015.06.15100歳まで元気に歩こう
『100歳まで元気に歩こう! 第6回 足のマッサージ~足だけでなく心身のケアにも~』

いよいよ最終回となりました。
今回は、足のマッサージについてです。
フットケアの中でも気軽に取り入れやすいのが、マッサージではないでしょうか。
足が疲れたとき、冷えやむくみが気になるとき、自然と足を揉んだりさすったりしていることがあると思います。
足のマッサージは、疲労回復、血行促進による冷え・むくみの解消、心身のリラックスなど、さまざまな効果が期待できます。
仕事やスポーツで足を酷使している方はもちろん、運動不足の方や寝たきりの方にもおすすめです。
とくに高齢者の場合は、筋肉や関節の柔軟性・足のむくみなど、小さな変化が歩行に影響し転倒原因になってしまうことがあります。
ぜひ日常生活に取り入れて、健康維持・介護予防に役立ててください。
セルフケアの場合は、手技にとらわれず、足趾・足の甲・足裏・足首・ふくらはぎなどを「押す」「揉む」「さする」など、気持ちの良い強さで触れることから始めてみましょう。
■おすすめのツボ
足裏に「湧泉(ゆうせん)」というツボがあります。
文字通り、命の泉が湧くツボとも言われ、疲労回復や体力気力を高める効果があると言われています。
足趾を曲げたときに、足裏中央でくぼむ部分です。
気持ちのよい強さで押してください。
それ以外にも、足にはたくさんのツボがあります。
足を刺激することは、足だけでなく脳や体への刺激にもなります。
ぜひ積極的にさわってみてください。
■心のケアとして
私は以前、認知症の方々へリフレクソロジーのボランティアをしていたことがあります。
初めてでも躊躇なく足を出してくださる方が多かったのですが、中には何をされるかわからない不安から、緊張の面持ちで私の前に来てくださる方もいました。
そんな方でも、リフレクソロジーの気持ちよさを理解すると、楽しそうにおしゃべりをはじめたり、安心してウトウトしだしたり。
イライラして落ち着かない様子だった方が、穏やかな表情になったり笑顔になったこともありました。
このように、マッサージには人の手が触れることによって癒されるタッチングの効果もあり、心のケアやコミュニケーションツールにもなります。
特別な技術がなくても、特別な勉強をしなくても「足を見る」「足に触れる」、それもりっぱなフットケアです。
まずは自分の足を労わることから始めてみませんか。
日々の小さな積み重ねが、100歳まで元気に歩ける足を作ります。
全6回にわたり、フットケアの基本的な部分をお伝えさせていただきました。
一人でも多くの方がフットケアに興味を持ってくださり、大切な足を守るための一助となれば幸いです。
ありがとうございました。
フットケアサロン カノン
愛媛県松山市本町6丁目6-7 ロータリー本町
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小野めぐみさん