2020.12.01カリスマスタッフ
第163回カリスマスタッフ 特別養護老人ホーム 砥部オレンジ荘 副主任 小笠原理子さん
【 ひとこと 】
私が小学生の頃、祖母が入院していました。
その時に何もできなかった自分が歯がゆく、高校・大学で高齢化社会福祉学科へ進み、学んだことを活かす為、この業界へ入り、今年で10年になります。
10年という節目に、この9月から「副主任」という役職に就くことになりました。
それまでは介護リーダーとして周りを見ていましたが、これからは現場における部署を全て見なければならず、やらなければならないことも増えましたが、奮闘しています。
利用者さまは認知症の方ばかりなので、私にとっても1日1日が新鮮です。
数秒で、先程までの事を忘れてしまう利用者さまもいらっしゃいますが、同じことでも何度でも、ご納得されるまで辛抱強く話し、関わり合います。
この仕事を始めて少し慣れてきた頃、利用者さまの最期を看取ったことがありました。
利用者さまは、意識が無くなる直前まで「理子!」と、私の名前を何度も呼んでくれたのです。
その出来事がとても印象深く私の心に残っていて、「相手の心に残るような存在でありたい。1人1人と丁寧に関わっていきたい」と強く思うようになりました。
これからも利用者さまに、安心・安全な場所を提供し「ここで過ごせて良かったな」と思っていただけるような雰囲気や環境づくりに取り組んでいくつもりです。
【 推薦者より 】
小笠原さんは、よく気配りのできる方です。
女性ならではの目線で、人が気付きにくいような細かなところまで、よく気付いてくれます。
また「ホウレンソウ」を徹底してくれるので、こちらも仕事がしやすく、頼りになる存在ですね。
小笠原さんの醸し出す優しい雰囲気は、利用者さまにとても喜ばれています。
9月から副主任となって、これまで以上に忙しくなったでしょう。
介護の現場だけでなく、全体を見る必要がありますが、多職種と関わりを持ちながら、勉強して知識を増やし、どんどんステップアップしていって欲しいと思っています。
この業界は、良い時・悪い時、色々な場面を目にすることが多い業界です。
辛い時もあるかと思いますが、小笠原さんならば、持ち前の優しさでより良い方向へ向けて進んでいけると思います。
これからも一緒に、頑張っていきましょう!
車椅子でのお散歩の最中、生け花を嗜む利用者さまが気に留めたお花のお話で盛り上がる、午後のひと時。
お料理がお好きな利用者さま。
「誰に作ってあげたいですか?」
「どんなお料理がお好きですか?」
クッキング本をきっかけに、親睦が深まる。