2019.06.17今月のメディカサイト特集
第1回 エンドオブライフ・ケア愛媛 学習会『エンドオブライフ・ケア はじめの一歩』 を終えて

2019年6月9日、
第1回エンドオブライフ・ケア愛媛 学習会「エンドオブライフ・ケア はじめの一歩」
松山市男女共同参画推進センター(コムズ)にて開催しました。
講師にエンドオブライフ・ケア協会認定ファシリテーターの久保田 千代美先生をお招きし、第1部は座学での講演、第2部は認知症事例を取り上げ、グループワークを行いました。
定員は100名を予定していましたが、当日参加や見学者を合わせると166名の参加者となりました。
ご参加いただいたかたは、医療職、介護職、行政関係、教員や経営者、看取りを経験したご家族など多種多様でした。
【第1部】 講演「エンドオブライフ・ケアについて はじめの一歩」
団塊の世代のかたが後期高齢者となる2025年に向けて、地域包括ケアシステムの構築が必要であること、人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)についてのお話から始まりました。
人生会議では、縁起でもない話を元気なころから、子供も大人も一緒に、家族会議のように話をしておくことが対象者の意思を尊重するため重要です。
「どこで人生の最後を過ごしたいか?」「自分で食事がとれなくなったら?」誰に何を委ねて、どのように過ごしたいか、元気な時から考えておく必要があります。
次に、苦しみの構造について、苦しみは希望と現実の開き(ギャップ)であること、苦しみには解決できる苦しみと、解決できない苦しみがあることをお話しされました。
そして、苦しんでいる人の苦しみを理解するためには、どのような援助的コミュニケーションを行えばよいのか、反復・沈黙・問いかけについて聴き方の大切なポイントの説明の後、実際に患者さん役と医師役がお話をするロールプレイの画像を視聴しました。
相手から見て、理解してくれる人になるための聴き方を学ぶことは、普段の仕事や、家庭、友人との会話にも今後役立つ、と参加者からの声にもありました。
講義の中では、実際に講師の先生が現場で体験されたことや、関わられた利用者様とのやり取り、生の声が紹介され、参加者の方も自然と引き込まれていったようです。
在宅で緩和ケアを受けていた患者さんの詩も紹介されました。
苦しみを抱える人に対し、支えを強める援助を行うことで、尊厳を取り戻し、苦しみを抱えつつも穏やかに最期まで過ごせる。支えの大切さを学びました。
【第2部】 認知症事例でのグループワーク
6人1組のグループで、認知症事例を検討しました。
Aさんの、苦しみを理解し、支えとなるものについて話し合いました。
グループによっては活発な発言がみられるところもあれば、初めての試みに、どこから話を広げれば良いのか困惑されているグループもありました。
苦しみを抱える人に対し、医療や介護職、それぞれ職種から離れて「支え」を意識するワークがやや困難であった印象も見られました。
前半の講義でも学んだ苦しみを支える、将来の夢、支えとなる関係、選ぶことの自由について再確認となるワークでした。
閉会式では、今回の学習会を運営したエンドオブライフ・ケア愛媛の紹介と、オカリナ奏者のえいじろう(杉本 詠二)さんに、〝いい日旅立ち“をご演奏いただき、参加者の皆様全員で合唱しました。
第1回の学習会ということもあり、受付や座席配置、グループワークなど今後の検討課題も多々あり、参加者の皆様にはご迷惑をおかけすることもありました。今後も、学習会は継続して開催予定です。
エンドオブライフ・ケアに興味のあるかたや、人生の終末にかかわることに不安を感じている、学びを深めたいかた、ぜひご参加ください。