2015.05.26今月のメディカサイト特集
『東京医科歯科大学 泰羅雅登教授 講演会 学習療法・脳の健康教室実践事例発表会』
平成25年10月13日(日)、松山東雲女子大学チャペルにて、愛媛県学習療法研究会による、泰羅雅登教授 講演会ならびに、学習療法・脳の健康教室実践事例発表会が開催されました。
今回のメディカサイト特集では、その模様をお届けします。
1.育つことによる変化
2.年をとることによる変化
3.頭を使うことによる変化
脳の重さというのは、実は9歳から10歳くらいで、大人と同じ重さになり、加齢とともに減っていく。
これは老化現象の一つだが、頭を使うことで、神経のシナプスは増えていく。 東京医科歯科大学大学院 泰羅雅登教授
したがって、頭を使い続けることが大切。
使わなければ元に戻っていく。
脳はエネルギーを使うので、脳をうまく使える若いときは、実はあまり活動していない。
高齢者の方が、脳をうまく使えなくなるので、実は脳をよく使っているということになる。
前頭前野の働きには、次のものがある。
1.思考する
2.行動を抑制する
3.コミュニケーション(対話)する
4.意思を決定する
5.情動(感情)を制御する
6.記憶をコントロールする
7.意識・注意を集中する
8.注意を分散する
9.意欲を出す
これらの働きを高めるためには、前頭前野を刺激することが大切。
そのためには、読み、書き、計算がよい。
前頭前野を刺激するための学習は、学力の向上を目指すものではない。
学習療法というツールを使って、前頭前野を刺激していくことが大切。
学習療法は海外にも広がっている。
その模様を映画化した、
“Do you know what my name is ?(=僕の名前を知っていますか?)”http://doyouknow.jp/
という映画があるので、機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただきたい。
主催 愛媛県学習療法研究会
http://ehimegakusyu.jimdo.com/
後援 松山市
協賛 松山東雲女子大学、松山東雲短期大学