2016.01.30メディカサイトコラム
転職について考えよう!(一般職員編)

愛媛県の総合介護情報サイトメディカサイトでは、
求人広告と
https://www.medica-site.com/kyujin/index.html
人材紹介で
https://www.medica-site.com/community/index.html
求人、求職のお手伝いをさせていただいております。
求人者(介護施設)、求職者(仕事を探している方、介護人材等)の双方から、いろいろなご意見を聞けるのが、メディカサイトの強みとも言えます。
求職者の方々のご相談を受けていて、ご要望として挙げられる上位は以下のようなものです。
A. 通勤距離が近いところ
B. 人間関係が良いところ
C. 給料が高いところ
D. 賞与があるところ
順番に考えてみます。
A. 通勤距離が近いところ
男性、女性に限らず、ご要望が多いです。
なかでも、ご家庭のある女性は、とても大きな問題となります。
最も多いご要望が、車で20分以内というものです。
特に松山市は、道路事情が悪すぎるため、朝夕の渋滞がすさまじいですので、20分以内というのは、本当に探すのが困難です。
そのため、人材紹介の場合は、30分以内というように枠を広げるお願いから始まります。
逆に、車で1時間以内ならOK!!という方も少なからずいます。
こういう方には、本当にその方に会うご施設を探すことができますので、本当に助かりますし、通勤時間がストレスになりませんので、就職後の離職リスクも減らすことができます。
(無理をして時間を延ばすと、離職リスクを大きく高めます。やっぱり遠かったので・・・等)
都会に住む方々にとっては「おいおい!!」という感じかもしれませんが、
愛媛県では通勤時間30分というのが、一般的なボーダーラインのように感じています。
折り込みチラシ等で求人を行う場合は、施設周辺よりも通勤20分ラインのエリアを狙うのも一つの方法です。
B. 人間関係が良いところ
弊社にご相談に来られた求職者の方とカウンセリングをさせていただく際、時間をかけて、心を開いていただいて、「本当の退職理由」をしっかりとお伺いさせていただいております。
ここを間違うと、次の就職先で頑張れるか、すぐに退職してしまうか、が全く変わってきます。
結論から言いますと、女性の退職理由の90%以上は、この「人間関係」に起因するといっても過言ではありません。
で、その「人間関係」を分解すると、そのほとんどが「特定の一人」になってしまいます。
男性からすると、「仕事だから割り切ればいいじゃない!」と思うかもしれませんが、これが一筋縄ではいきません。
「特定の一人」は、社長であることも、上司であることも、管理者であることも、同僚であることも、はたまた社員でもない派遣社員であることもあります。
まぁ、極論から言ってしまえば、どこにでもある問題であり、自己解決しない限り(退職するか、我慢するか、乗り越えるか)、永遠に解決しない問題であるといえます。
ただ、「特定の一人」が「社長」「管理者」であるときは、なかなか問題です。
「社長」「管理者」の意識や行動が変わらない限り、職員の一定数は「辞め続けてしまう」からです。
逆に、人を紹介して欲しい!とご相談をいただいた場合には、「社長」「管理者」が問題であるときにはご紹介しにくいのも現状です。
やんわりといろいろアドバイスさせていただくのですが、解決には少し時間が必要です。
いずれにしろ、どこにでもある問題ですので、ご紹介をさせていただく際には、
求職者の方には
・どこにでもいろいろな性格の方はいる。どうとらえるかは自分次第。
・人を募集しているというのは、拡大しているか、退職しているかの何れかで、人が不足しているのでドタバタしている状況にあるということ。
・あなたを採用することにより、業務に慣れるまでは教育のため更に一人の手が取られるため、更にドタバタすることになる。
・いずれにしろ、あなたが慣れる数ヶ月で、落ち着いてくるので、それまではしっかり戦力になれるよう努力すること。
ということを、事前にお話させていただきます。
また、介護施設での現在の課題と課題解決の取組みを、隠さずに事前にきちんと説明することで、就職後の「思っていたのと違った!」というトラブルはほぼ解決します。
さて、ここから本題です。
C. 給料が高いところ
D. 賞与があるところ
弊社に登録された方(職種に限らず一般職員の方)で、給料を求める方に、最初にお話しすることがあります。
・月給でなく、年収で考えよう!
・介護報酬はどこに行っても同じなので、基本的に年収が大きく変わることはない。
月給が高ければ賞与は少ないですし、賞与がしっかりしているところは月給が少ないわけです。
・新しく入ったあなたが、既存の職員の方より、給料が高くなる理由はありますか?
その上で、ご経験(履歴)を拝見します。
履歴というのは本当に面白く、5年の人は5年、3年の人は3年、1年の人は1年、半年の人は半年で、転職を繰り返していっています。
この間隔がだんだん短くなっている人は要注意ですので、自分自身をしっかり見つめなおさなければなりません。
特に平成27年度からは、介護報酬が下がり、処遇改善加算が上がりましたので、処遇改善加算を賞与として活用する法人も増えてきています。
介護業界では「経験」というのが、邪魔になることが多いです。
介護の考え方は千差万別ですので、他の事業所の考え方や、やり方は邪魔になることが多いのですよね。
そのため、転職するときは基本的には「ゼロベース」で採用されることが少なくありません。
転職するときが「自分の本当の年収」と向き合うことになりますので、現在の年収でものを考えるのは本当に危険です。
さて、その前提の上で、生活のためにも、モチベーションのためにも、やはり、高い年収に上がっていきたいですよね。
そこで、少しでも高い報酬をもらうためのいくつかのポイントを記載しておきます。
(あくまで、一般職員編です。)
・職歴に5年以上の勤務がある。
(3年でもまずますの世界ですので。)
・介護福祉士を取得している。
・生活相談員資格(社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事)を持っている
(主事だけの方は、介護職員初任者研修でよいので介護資格の取得が大切です。)
・認知症初任者研修、実践者研修などを持っている。
(地域密着型サービス事業所で働く場合は有効。)
・残念ながらケアマネを持っているは、一般職員としてはあまりメリットはありません。
・社会福祉法人、医療法人、その他母体事業がある法人で働く。
(住宅手当、扶養手当がある場合が多いので、結婚後、年収が上がる可能性が高まります。)
(賞与も多目の傾向にあります。)
・正社員、正職員として採用される。
(フルタイムの場合、非常勤職員、契約職員、臨時職員、常勤パート、等の募集先に就職しない。)
・残念ながらケアマネを持っているは、一般職員としてはあまりメリットはありません。
・土日祝祭日勤務、夜勤ができる。早出、遅出ができる。
・「人材派遣」で仕事をしたことがない。
番外編
・デイサービスの場合、送迎運転業務ができる。
・明るい。コミュニケーション能力が高い。
・ここで働きたい!という強い意志を持って面接を受けている。
最後の3つの番外編は、採用されやすいということでもありますでしょうか。
上記の条件を満たす方は、まぁ、「どこの施設」でも興味がありますし、欲しい人材となりますので、給与交渉もしやすいということになります。
逆に、「あなたでなくても問題ない」というレベルであるならば、人より高い給料を求めること自体がまだ時期尚早ともいえます。
まずは、自分自身をしっかりと見つめなおしてみることが大切だと思います。
そして、自分自身をしっかりとレベルアップできるよう、日々、努力が必要です。
とはいうものの、仕事はお金だけではありません。
やはり、会社の想いと自分の想いが一致しているところで働くのが幸せなのかなと思います。
そのためには、会社の「社長」「管理者」は、しっかりと自分たちの進む介護の方向を示していく必要があります。
また、当然ですが労働基準法をきちんと守り、職員が働きやすい環境を作ることが大切です。
就職はご縁の問題です。
より良いご縁となるよう、求人者、求職者ともに努力をすることが大切です。
良いご縁をお繋ぎできるよう、メディカサイトは日々、精進の日々です!