2024.06.04メディカサイトコラム
「情報発信をしましょう!」求人・利用者増・ご家族満足を高めるために
弊社が愛媛県の介護情報サイト「メディカサイト」を立ち上げてから19年目に入っています。
19年前は、介護施設にISDN回線の利用が強制されており、Yahooのトップページさえ見れない通信低速度時代。
そこから、現在のスマホ常時接続(これが死語になるとは)が当たり前の時代へと、時代は大きく変わりました。
私は19年間、ずっと同じことを言い続けています。
「情報発信をしましょう!」
しかしながら、介護業界で情報発信をしているところは、まだまだほんの僅かです。
情報発信のメリットは、数え切れません。
求人力アップにも、利用者増にも、何よりご家族満足にも、大きな貢献を果たします。
ほとんどの介護施設がやっていないからこそ、ちゃんとやれば必ず芽が出て、花が咲きます。
さて、スマホ時代になり、SNS時代となりました。
介護施設でも情報発信といえば「instagram」を使おうとするところが増えています。
しかしながら、私はまず「ブログ」から始めることをお薦めしています。
理由は明確で、「instagram」は介護業界に向いていないからです。
やるのであれば、「ブログ」と「instagram」の併用です。
そして、正しく運用していかなければ意味がありません。
誰も見ていないところに、一生懸命話しかけても、それは独り言になってしまうからです。
「ブログ」と「instagram」の違い
それでは、「ブログ」と「instagram」の違いって何でしょうか?
違いを大きく分けると「2つ」あります。
「ストック」と「フロー」の違い
1つ目は「ストック」と「フロー」の違いです。
「ブログ」は「ストック」
「instagram」は「フロー」
です。
「ストック」というのは「在庫品」のことですよね。
これまでに発信した情報を、いつでも見てもらえることができます。
興味のある人は、必ず遡って読んでくれますし、意図的に過去の記事に誘導することもできます。
「フロー」というのは「流動」のことです。
つまり、情報を常に発信し続けていかないといけません。
発信した情報の賞味期限は1時間もありません。良くてもせいぜい半日程度でしょうか。
感情的な情報、写真が目に付く情報、瞬間的な情報の場合は、この「フロー」が向いています。
その反面、常に情報を発信し続けないと、その他の膨大な情報の中にあっという間に埋もれて忘れ去られてしまいます。
日常の仕事に例えると、今、この瞬間に目にしているものが「フロー」といえます。
対して、必要としている人にじっくりと読んでもらいたい場合は「ストック」が向いています。
いつでも、都合の良い時間帯に読めますし、いつでも何回でもその情報にたどり着くことができます。
情報は「ストック」されていますので、過去に書いた情報も興味をもって読んでもらうことができます。
日常の仕事に例えると、日々の介護記録はこの「ストック」を代表するものです。
情報を見ていただくための方法の違い
2つ目は、情報を見ていただくための方法の違いです。
「ストック」である「ブログ」の特徴を記します。
・パソコンで見ることができる
・スマホで見ることができる
・会員登録がいらない
・ホームページからリンクして見てもらえる
・検索して見てもらえる
・QRコードから見てもらえる
・ブックマークに保存してもらえる
です。
一言でいえば、今の時代なら「誰でも」「いつでも」見てもらうことができる。
ですね。
さらに加えると、見てもらうための「導線」をたくさん引くことができる。
も重要なことです。
対して、「フロー」である「instagram」の特徴を記します。
・基本的にスマホで見ることができる
・アプリをインストールしていなければならない
・自分たちのアカウントを「フォロー」してもらわないといけない
・「フォロー」をしてもらっても、情報発信をしなければ見てもらうことができない(タイムラインに流れない)
・タイムラインに流れたら、次の瞬間にはその記事は見えなくなってしまう
・再び見て貰うためには、投稿(または検索)→プロフィール画面→写真から記事を探してもらう と導線が複雑になる
です。
一言でいえば、見てもらうために「様々な努力」をしなければならない。
ですね。
これは、記事を書くという努力とは、全く違う別の努力が必要になってきます。
つまり、多くの人に見てもらうことも、自分が情報を届けたい人に見てもらうことも、本当に難しいのです。
「正しい情報発信」と「育成」
この「ストック」と「フロー」の違い、「ブログ」と「instagram」の違いを、しっかりと理解して取り組まなければ、一生懸命情報を発信しても、なかなか結果が出ることがありません。
違いを理解した上で、更に重要なことは「正しい情報発信」と「育成」です。
闇雲に情報発信しても「それは誰のため?」となってきます。
「正しい情報発信」をしなければ、誰も見ないものとなってきます。
それこそ、一生懸命時間を使って「独り言」を言うようなものです。
そして、「ブログ」と「instagram」も「育成」していかなければなりません。
今日よりも明日、今日よりも1ヶ月後、今日よりも1年後に、発信した情報を見てくれる「ファン」を増やしていく必要があります。
正しい、小さな努力を積み重ねていくことで、時間の経過とともに発信した情報の効果が大きく高まってきます。
これまで、100を超える多くの介護事業所に「情報発信の大切さ」と「正しい情報発信のやり方」をお伝えしてきました。
実際にちゃんと取り組まれたのは、わずか「4ヶ所」のみです。
どこも、しっかりと時間をかけて「育成」され、しっかりとした成果が出ています。
先日、そのうちの1ヶ所である介護施設の方から
「毎月のように見てくれている人が増えている」
「来られる人は、ご家族もボランティアの方も、みんな見てくれている」
「本当に取り組んで良かった!」
と言っていただくことができました。
介護業界で情報発信をしているところは、まだまだほんの僅かです。
だからこそ、しっかり取り組んだ成果が、はっきりと見えてきます。
求人力アップにも、利用者増にも、何よりご家族満足にも、大きな貢献を果たします。
ぜひ、今日から取り組んでいきましょう!
必要なのは、取り組むぞ!という「本気」と、地道な「継続」だけです。
研修や同伴という形でもお手伝いしておりますので、いつでもお声掛けくださいませ。