2015.06.12
『第4回 懐かしくて、美味しくて、栄養価の高い甘酒』
昔からある飲料で馴染み深い甘酒が最近になって見直されています。
甘酒には「米麹から作る甘酒」と「酒粕から作る甘酒」の二種類ありますね。
今回ご紹介する甘酒は「米麹から作る甘酒」です。
甘酒は江戸時代の夏バテ予防や解消のために飲まれていたそうです。
江戸時代には当然のことですがクーラーもなく、日本の夏の蒸し暑さで体が弱まり亡くなってしまう方が多かったのだそうです。
そこで活躍したのが甘酒!
甘酒を飲むと夏バテが解消され、食欲も出てきて日本の暑い夏を乗り越えることができたそうです。
俳句で甘酒は夏の季語になっているのは、その名残りだと考えられますね。
甘酒の成分は、脳のエネルギー源となるブドウ糖類がきわめて多く、20%以上を占めています。
また、原料の米のたんぱく質が酵素によって分解され、私たちの身体に欠かせない必須アミノ酸として多量に摂取できます。
また、麹菌が繁殖するときにビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトール、ビオチンなどの天然型吸収ビタミン群を作って米麹に蓄積させます。
これらの栄養素が甘酒に溶け出ているため、甘酒は栄養素の宝庫とも呼ばれ、高血圧や肥満を防止し、美肌や黒髪を作り、夏バテや食中毒を防ぎ、疲労を回復し免疫力を強化!
その上、酵素が生きているので腸内を善玉菌で活性化させ、便秘を解消し腸環境を整えます。
今のように科学的に栄養素が解明されない江戸時代から、人々は甘酒の効能を見抜き、夏の栄養剤として飲むことで健康を維持してきたのですね。
さて、甘酒は一晩でできることから『一夜酒』とも呼ばれ、庶民の手作り飲み物として親しまれてきました。
ちょっと前までは麹菌を手に入れるのが難しくて、手作りで簡単に甘酒を作ることができなかったのですが、最近『塩麹』と言う調味料が一般的になり、「米麹」がスーパーでも簡単に入手できるようになりました。
お陰で米麹から作る甘酒も簡単に作れるようになり甘酒の復活につながりました。
ディサービス道後茶寮でも手作り甘酒を利用者の方に召し上がっていただいています。
皆さんは以前飲んだことがある甘酒のお話に花を咲かせながら『美味しいね、ホッとする味』とおっしゃいます。
懐かしくて、美味しくて、栄養価の高い甘酒を作ってみてくださいね!
材料
【米麹の発酵】
ごはん : 200g
水 : 600cc
米麹 : 200g
【甘酒】
水 : 300cc
砂糖かはちみつ : 15g程度
しょうが・ゆず : 適量
2. 1.を60℃まで冷まし、ほぐした米麹を加えてよく混ぜる。
3. 保温して一晩置いておく
(12~15時間程度、室温で時間は変わります)
※少し黄色くなり、甘くなっていたら完成!
※ひと煮立ちさせると発酵がとまり、冷蔵庫で保管できる
4. 発酵させた米麹と水を鍋に入れ火にかけ、砂糖でお好みの甘さに調節する。
温めておいたポットにおかゆと米麹を混ぜた物を加え12時間~15時間程発酵させる。
レシピ提供
>>ホームページはこちら http://www.healthy-planet.jp/
管理栄養士
健康運動指導士
産業栄養指導 今川 弥生 さん
手作り甘酒が飲めるデイサービスはこちら↓
デイサービス 道後茶寮
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