急速な高齢化社会の到来で、予想以上のスピードで認知症患者が増加しています。
認知症が早期発見・早期治療され、よい医療・介護を受け、ご本人やご家族が認知症と向き合いながら、安心して、健康な生活を送るためには、医療・介護・行政など多くの関係者の関わりと連携が必要です。
認知症疾患医療センターは認知症専門医療機関としてご本人、ご家族、そしてそこに関わる関係者を支えることを期待されています。
このたび、砥部病院は松山圏域の愛媛県認知症疾患医療センターとして委託されました。
認知症の中には、正しい治療で治すことができる症状があります。
また、治らないまでも、治療により症状を和らげたり、進行を遅らせることができます。
私たちは「その人を中心としたケア」の実践を通して、認知症を持つお年寄りやご家族のパートナーとして、深い霧の中から抜け出し、笑顔を取り戻す道のりをいっしょに歩んでいきたいと思います。
「誰に何を相談すればいいのだろう?」と不安でいっぱいの方がたくさんいらっしゃいます。
認知症に関することであれば、いつでも、何でもご相談ください。
電話、メール、来院の、どの方法でも相談可能です。
専用電話 089-957-5538
FAX 089-905-0375
メール ninchisyou@tobebyouin.com
また、認知症の方々を支えていくためには、支える人たちが「正しい知識」を持つ必要があります。
私たちは、情報発信や研修会を通して、認知症に対する理解を深めるため、普及・啓発活動に取り組んでいきます。
1.専門医療相談(受診前相談、専門医療相談)
受診前相談・・・ご本人・ご家族が医療機関にかかる前の相談です。
専門医療相談・・・かかりつけ医、地域包括支援センター、介護保険関連施設
からの相談です。
2.鑑別診断・初期対応
認知症の原因には、アルツハイマー型、レビー小体型などの脳変性による認知症と、脳出血や脳梗塞などによる脳血管性認知症があります。
また、認知症と思っていたら、実はうつ病だったり、薬の副作用だったり、身体疾患からくる意識障害だったりすることもあります。
まずは、きちんと診断を受け、正しい治療、適切なケアが大切です。
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