【カリキュラムの組み方】 |
講師をしている立場から言うと、今回の改正で大きく変わったと感じるのは、カリキュラムの組み方に自由度が広がったことにより、進め易くもあり、他の授業(科目)と重複する部分が増えたことで、どのタイミングでどう伝えるかが難しくもなったということ。 |
ヘルパー2級では、時間や内容が細かく設定されていたのに対して、介護職員初任者研修では大枠だけ決められていて、ほかは自由設計なのです。
講師それぞれが何をどこまで盛り込んでくるかによって授業が変わるので、各授業の説明項目が少し重なってしまったり、説明の濃度が違ったりすることも多いでしょう。
講師としては、授業の組み立てに、さらに神経を使うようになったのではないでしょうか。 |
|
【補習が受けづらくなった??】 |
今まで、どうしても都合が合わずひとつの授業を受講できなかった場合、ほかの事業所等で同じ内容のものを受けることができていました。
しかし、介護職員初任者研修ではカリキュラムの組み方が変わったという理由から、ほかの事業所等で補習を受けづらくなっています。細かく時間別に内容が設定されていたヘルパー2級に対して、介護職員初任者研修ではカリキュラムが大枠しか決定しておらず、各事業所によって進行の仕方にばらつきがあるからです。
|
【試験の内容は、事業所次第!?】 |
最後に修了試験を受けないといけなくなったのが、改正の大きなポイントでもありますが、試験の難易度や内容は各事業所によって違います。
実は試験の内容だけではなく、受講金額も事業所ごとで違います。
講師を外部に依頼しないといけない事業所等もあれば、開講するその事業所等の中で講師を確保できる場合もあり、かかる費用がそれぞれ違うからです。
例えば、ある養成のところは「病院に併設していて、講師に医師がいる」というのがひとつのウリだったりもしています。
養成講座を実施している各事業所等のウリをチェックして、自身に合った養成箇所を見つけるのが大切かもしれませんね。 |