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どうしてこの取り組みをスタートしたのですか? |
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西条市では、認知症の方や高齢者の方の行方不明者が増加傾向。
行方不明者の早期発見につながる何かを探していました。
そこで、西条市が力を入れているICT(情報通信技術)を活用して、行方不明者を捜索することができないかと模索し、今回のシステムを試験運用することになりました。
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どういうシステムなのですか? |
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以下のような手順で使います。 |
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【 事前準備 】
●まず市役所に事前申請を行い、小型タグを受け取ります。
●家族は自分のスマホと小型タグのペアリングを行います。
●高齢者の方は、外出時に服やかばん等に取り付けます。
●地域の方は専用のアプリをダウンロードします。
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家族や地域の方による、専用アプリのダウンロードが必要です。
このような手順でアプリをダウンロードします。
※画像をクリックすると、大きく見ることができます。 |
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【 行方不明が判明してからの手順 】
1)行方不明になった高齢者の家族が警察に連絡。家族はアプリの「みんなでさがす」モードを設定。
2)西条市が一斉メールで住民に行方不明者情報の配信と、スマホ専用アプリの起動を依頼。
3)タグを着けた行方不明者が、スマホや公民館に設置した受信機の30メートル以内に近づくと、位置情報が自動的に家族に通知される。
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※画像をクリックすると、大きく見ることができます。 |
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やみくもに捜索するのではなく、感知した場所周辺を中心に探すことで、早期発見・保護につながる可能性が高まります。
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試験運用はどんな感じで進めているのですか? |
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東予西・河北中学校区にお住まいで、65歳以上の認知症の方で、家族がスマホやタブレットを持っている家庭10組を公募し、運用してもらっています。
現在、試験運用に協力していただいている方の行方不明者は発生していません。
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どうやってシステムを周知させているのですか? |
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西条市のウェブサイトや市報での告知のほか、対象地域での説明会を開催したり、郵便局やJAに協力依頼を行いました。
地域住民にはこのようなチラシを配布しています。
※画像をクリックすると、大きく見ることができます。
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今後の課題 |
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1)タグの料金
タグの料金は、4500円+税。
電池は1年間しか持たないため、毎年交換が必要です。
自己負担額等の検討を行い、33年度から本格実施できるよう準備していく予定です。
2)アプリの普及
スマホ所持率が高い若い方々にも当事者意識を持って、アプリのダウンロードに協力していただきたいです。
3)行方不明者が市外に出てしまった場合
この取り組みは西条市でしていることなので、行方不明者が市外に行ってしまうと効果がありません。
市境に住んでいる方への対策が必要です。
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今後の展望を教えてください |
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地域を広げて実施し、本格稼動に向けて体制を整えていきたいです。
この取り組みが認知症の方やその家族だけではなく、地域全体で高齢者を見守る環境につながり、認知症への理解が深まり、誰もが住みなれた家や地域で安心して暮らしていける西条市を目指して行きたいと思います。 |