670施設以上もの施設取材を行っているメディカサイト。(2013年4月現在)
https://www.medica-site.com
そのため、介護事業所の方々より、
『良い介護施設を教えてほしい!』
『見学したいので繋いでほしい!』
という相談をいただくことも少なくありません。
施設見学の仲介に関しましては、かなり調整が必要なため、
メディカサイト会員施設の方を優先させていただいておりますが、
より良いサービスが広がっていくようお手伝いさせていただいております。
さて、上記の、
『良い介護施設を教えてほしい!』
というご要望に関しては、必ず質問をさせていただきます。
『何をもって「良い」施設と考えますか?』
ここはものすごく大切なところです!
『見学したいので繋いでほしい!』
といいましても、ただ闇雲に見学するのであれば、
本来、お客様のために使わないといけないはずの時間とお金を浪費しますし、
何より、見学をさせていただく相手施設に対して失礼にあたります。
自分たちは何を学びに行くのか?というテーマがなければ、
よかったねー、すごかったねー、でもうちでは難しいよねー
で終わってしまう可能性が大きいということです。
そうならないためには、まずは、
自分たちの施設が目指したいところは何なのか?
ということを、しっかりと考えた上で、見学先を決めなければなりません。
そして、それを学ぶために、
経営者が見学に行くのか、管理者が見学に行くのか、現場の職員が見学に行くのか?
ということも、考えなくてはなりません。
例えば、毎年、多くの見学者が訪れる、夢のみずうみ村さん。
http://www.yumenomizuumi.com/
愛媛県からも、様々な方から見学に行かれた話を伺います。
ここで、
何のために、夢のみずうみ村さんに見学に行くのか?
ということになってきます。
小規模デイをしたい方が、ハードの見学に行くのであれば、何の意味もありません。
現在、デイをしている方が、ソフトの面で学びにいこうとしても、
規模も、送迎範囲も、利用人数も、設備も全く違う環境で、自分たちができることを考える方が難しいかもしれません。
取り組みに対する想いを学ぶのであれば、これまでの膨大な取材資料があるので、訪問する必要もないかもしれません。
経営者の熱意を感じにいくのだ!ということであれば、感化されにいかなければなりません。
目的なしの見学は、
『私は、夢のみずうみ村さんに見学に行ったんだ。すごいだろ。えっへん。』
という、自己満足、自己陶酔で終わる危険性も孕んでいます。
こういう目的で来る人が多くなると、見学を受ける施設側は、お客様のために使わないといけないはずの時間とお金を無駄に使うことになり、
http://www.yumenomizuumi.com/company/visit.html
有料化しなければならなくなるわけですよね。たぶん。
(水先案内人という役割の利用者さんの生きがいを作っているところが一石二鳥ですよね。三鳥も四鳥もいますが。)
見学に行くということは、相手先の時間と労力を奪うということにもなります。
経営的に言えば、様々なノウハウを盗みにいくことでもあります。
だけど、
『自分たちのやっていることで、お役に立てることがあれば、ぜひ、何でも聞いてください!』
という、善意の心に甘えて見学させていただくのですから、
やはり、しっかりと目的を持って学びにいかなければなりません。
そうしなければ、
『あの人たち、何しに来たの?』
ということになるわけです。
オープン時の内覧会の見学とは、訳が違うわけですね。
でも、何を学んだらよいのかわからない・・・・・・
というのは、施設見学以前の問題となってきます。
自分たちの介護施設は、誰のために、何のために存在するのか?
その部分から考えていくことが必要です。
(記 平成25年4月9日)
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