洞察力に優れた、相手に寄り添う看護師さん
看護師として働いて、今年で9年です。
看護師になろうと決めたのは、高校生の時でした。
「長く続けられる仕事って、何だろう?」
そう考えた時、母の仕事である『看護師』が頭に浮かびました。
「看護師は大変なことも多いけれど、誰かのお役に立てる素敵な仕事だよ」
そう言って働く母に感銘を受け、看護の専門学校に進みました。
専門学校を卒業して、最初に勤めたのは病院の『急性期病棟』でした。
ドタバタな毎日でしたが、元気になって退院される患者様を見送る際に、
「ありがとう、あなたが居てくれてよかった」
「あなたの笑顔、とても良いね!」
そうお声がけいただけることが、何より嬉しかったです。
急性期病棟では、6年働きました。
その後、結婚を機に他県へ移住し、病院の『療養病棟』に就職。
1年後に妊娠が分かり、出産と育児のために退職して、地元へ戻りました。
現在は『特別養護老人ホーム』に就職し、2年目です。
ライフステージによって看護師としての経験が、2度途切れてしまいました。
しかし、その都度、良い職場に巡り合えています。
「手に職があると、再就職の時に便利だよ」
そう母から聞いていましたが、本当にその通りでした。
特養は、これまでの病棟とは環境も役割も違っていました。
一番大きな違いは、『目の前の方と向き合える時間の長さ』だと感じます。
病棟では、入院されている患者様への『治療』が中心の看護でした。
特養のご利用者様は退院されませんから、『生活』そのものに寄り添う看護をしています。
特養に来て最初の頃は、先輩たちが『ご利用者様の望んでいることを自然に察して動いてる姿』を見て、驚きました。
ご利用者様のなかには、ご自身の気持ちを言葉で伝えることが難しい方もいらっしゃいます。
それなのに、先輩たちは何かを察してパッと行動し、ご利用者様に感謝されていたのです。
先輩方の行動を見ていて気付いた点は、『目』でした。
ご利用者様の目の表情や目線を、よく観察されていると感じました。
言葉を話せないご利用者様には、文字盤を指さして「さむい」「あつい」などの確認をしたり、目線や表情の変化を観察したり。
私も、ご利用者様の目線に気を付けて行動していたら、少しずつ
「もしかして…?」
と察する感覚が、掴めてきたように思います。
例えば、お部屋に入ってラジオの音が小さく感じたら
「音量を上げましょうか?」と声をかけてみたり、
カーテンが閉まっていたら
「開けましょうか?」とお声がけしてみたり。
すると、「うんうん」と反応してくださる瞬間が、増えてきました。
ご利用者様が何かを訴えてらっしゃると感じた時に、その正解をピタッと当てられた瞬間は、とても嬉しいです!
「そうでしょ!?合ってますよね!」
と、心の中で小さくガッツポーズをしています。
『言葉ではなくても、ちゃんと心が通じ合える』
そう感じるこの瞬間は、この仕事の大きなやりがいの一つです。
これからも病気や傷だけでなく、ご利用者様自身をみる看護を大切にしていきたいです。
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優しい笑顔を向け、ご利用者様の体調を気遣う大宮さん。 穏やかな雰囲気の中で、経管栄養の注入作業を行なわれていました。
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ご利用者様の目線と手の動きで、何かを探されているようだと予想した大宮さんは、携帯電話を手に取ります。 「これですか?」と話しかけながら、ご利用者様の反応を伺っていました。
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